肩こりや腰痛、ヒザの痛み。体のお悩みは次から次へと出てくるもの。
この間は膝が痛かったのに、今日は腰痛?!
体というのは本当に言うことを聞いてくれないものですよね?
もちろんそんなときは、はじめ鍼灸整骨院をご利用いただきたい気持ちは山々ですが、お忙しかったりでご都合つかないこともおありだろうと思います。
当院では、体操などで体をケアする方法もご用意していますが「イヤイヤ、今の痛みやつらさをなんとかしたいんだ」そんなお気持ちも分かります。
そんなあなたにおすすめなのが自宅でおこなうセルフお灸です。
やり方が分からない?
そこで今回はそんなあなたのために、準備するのはたったの3つ!簡単!気持ち良い!自宅でできるセルフお灸のやり方を徹底的に解説!
最初は、細かいことは抜きにして、ダイジェスト版でバッとお話ししましょう!
この記事はご自宅でのお灸を手軽に実践していただきたくて作成していますが、プロモーションも含まれています。
これだけ!自宅でできるセルフお灸のやり方入門!
最初は痛身や違和感がある部位を丁寧に探して、押して痛気持ち良い感じがする場所を見つけます。
そしてその場所にお灸をしていきます。方法は動画マニュアルでご確認ください!
いかがですか? 拍子抜けするくらい簡単でしょ?
体で覚えるタイプの方は、あとは経験を積み重ねてセルフお灸の達人になっていただければOK!
この後は、セルフお灸を早く上達したい方のために徹底的に解説していきます!
ご自分やご家族のためにセルフお灸を丁寧に学ぶ気のある方だけお付き合いください!
でもその前に「どんな体の悩みにきくの?」「お灸? 熱いんじゃないの?」というご不安の声が届きましたので、そんなご質問にお答えしていきましょう!
どんな体の悩みに効くの?
今回ご紹介するのはシールで皮膚に貼り付ける台座灸という簡易タイプのお灸です。
このタイプのお灸はせんねん灸などの名称でドラッグストアでも置いていますので、ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんね。
簡易タイプの台座灸ですが、結構いろいろなお悩みに対応できます。
特におすすめなのが、肩こりや腰痛など筋肉のこりや痛み、ヒザなどの関節痛、そして冷え性、しもやけです。
中でも「この辺りが漠然と痛む、冷える」とかの悩みではなくて、皮膚を筋肉や関節に向かって押したとき、皮膚に触れたときにこんな感じがある方には特におすすめです!
簡単に言えば、広い面としてのお悩みがあったら、その面の中に特におかしい点、ポイントが見つかるかどうかです!
セルフお灸では、ツボなどと難しいことは考えず、このポイントにお灸をしていけばOKです!
熱さの加減は自由自在!
お灸って熱いんじゃないの?
そう思われるお気持ちもよく分かります。
もちろん台座灸も火を使いますので、熱くなります。
でも後ほど動画でも確認できますが、火をつけて台座灸を皮膚に貼ってから熱くなるまでに1分30秒ほどかかる場合がほとんどです。
1分30秒あれば慌てる必要はありませんし、自分でやるお灸ですので熱くなるのをガマンする必要もありません。
この辺が丁度いいな、そろそろ熱くなってきたなと感じたら皮膚からお灸を剥がして、灰皿に落としてしまえばいいのです♪
さあ、それではセルフお灸を始めるのに必要な準備を確認しましょう!
実はセルフお灸に必要なものはたったの3つだけです!
セルフお灸の準備はたったの3つ!
セルフお灸の準備は、とっても簡単!
ライター、灰皿、そして台座灸。この3つだけです!
ライターも灰皿も特別なものは必要ありません。ご自宅にあるもので十分です。携帯用灰皿より普通のお皿タイプの灰皿の方が使いやすいと思います。
「ライターも灰皿もお持ちでない」という方のためにいくつかご紹介しますね。
特に下のモリブデンキッチンポットは間違いではありません。このタイプのキッチンポットはフタを灰皿代わりに使用できますので便利なんです。
実は当院でも1回り大きいキッチンポットを灰皿とゴミ入れとして利用しています。
それでは、台座灸もご紹介します。今回はせんねん灸からご紹介しますが、いろいろな特徴の台座灸がありますので、ご自身に合うものをお選びください!
台座灸の選び方&当院のおすすめ!
台座灸は、どれも皮膚に熱を加えるセルフケアです。これからご紹介するせんねん灸=台座灸は、皮膚に熱を加えるという意味ではどれも同じような効果があります。
では何が違うのかというと、以下のようなポイントがあります。
それでは実際にせんねん灸をご紹介します! あなたに合うせんねん灸をお選びください!
初めての方に使いやすいお灸は?
お灸そのものが初めての方は、あまり熱くなりすぎない台座灸がおすすめ!
せんねん灸はじめてのお灸は熱くなりにくい上に、お灸の煙にお香のような香りがついていてお灸のホワッとした温かさだけでなく、香りでも癒されます♪
もくもく煙が出ると困る方はこちら!
実は、お灸をおすすめすると「もくもく煙が出ると困る」という声を多く聞きます。
そんな方はこのせんねん灸の奇跡がおすすめ!
火を使っているお灸なのに、煙がほとんど出ません。
お灸はしたいけど、煙は困るという方には本当におすすめです!
火を使わないお灸もあります!
「お灸かあ。ペットもいるし、火を使うのは火事が怖いのよね」
そんな方は、火を使わないお灸がおすすめ!
実はお灸というのは温めるだけでなく、モグサの原料のヨモギの成分が大切とされています。
火を使わないお灸では使い捨てカイロのようにじんわり温めながら、ヨモギの効果も期待できます。
肩用と腰用がありますが、部位で分けるというより、温めたい面積が狭いときは肩用、広いときは腰用が使いやすいようです。
せんねん灸以外ですと、3〜5分ほど温熱効果が続くぬくぬく灸もあります。
一人暮らしだけど、腰にお灸がしたい!
腰が痛くて腰にお灸がしたいけど、一人では腰にお灸ができない。
結構そのような方も多いんです。
そんな方には、火を使わないお灸の腰用が便利!
使い捨てカイロのようにじんわり温めながら、ヨモギの効果も期待できます!
選べないという方はこちら!
別にお灸にこだわりはないな。
そういう方もいらっしゃると思います。
そんな方におすすめなのが、レギュラータイプのせんねん灸。
煙が出て、熱量もそこそこある標準タイプのせんねん灸オフ伊吹がこちら!
みそ灸やニンニク灸など熱量が強いタイプもありますが、よほどのご希望がなければこのタイプの台座灸が使いやすいと思います。
ちょっと熱さが物足りないというときは、同じ場所に続けて2回お灸するのも手ですよ♪
それでは、いよいよセルフお灸の具体的な手順を動画でご紹介します!
既にご覧になった方は飛ばしていただいてOKですよ!
動画で学ぶセルフお灸のやり方入門!
いかがですか? 思ったより簡単でしょう?
そんな急激に熱くなるわけではありませんので、落ち着いてやれば問題なくご自宅でセルフお灸をしていただけると思います!
それでは、セルフお灸の際のツボの探し方についてご説明します!
セルフお灸のツボの探し方
お灸のやり方は分かったけど、どういうポイントにやったらいいか今ひとつ分からない。
こう思われる方もいらっしゃると思います。どういうツボがいいのか分からないですよね?
でも答えは簡単! 自宅でおこなうセルフお灸では、よくあるツボの効能とか一切忘れてください!
そして最初に確認した、押したら痛気持ちいいポイントやさわったら一番冷たいポイントにお灸を据えればOKです!
こういうポイントでなくて、漠然とこの辺が痛いというあたりにお灸をしても効果が少ない場合があります。くれぐれもご注意ください!
では、セルフお灸で一番大事なことはなんだと思いますか?
セルフお灸で一番大事なこと
セルフお灸で一番大事なことは、効果を出しやすくすること。
そう思われた方は正直に手を挙げてください!
実は違うんです。
セルフお灸で一番大事なこと、それはお灸で体調を悪化させないことです。
え? お灸で体調が悪化することがあるの?
そう思われた方もいらっしゃると思います。
あるんです。
例えばお風呂で湯あたりをするように灸あたりいうのがあります。お風呂でのぼせるのと同じようなことがお灸で起こることもあるんです。
ここでお伝えした内容は、そんなお灸で体調を悪くしないようにするための注意事項です。
1つ目の温めると疼く部位というのは、例えば足首を捻挫して赤く腫れて熱を持っているような状態を想像してください。捻挫をしてから数日から1週間程度経って痛い部位の熱が落ち着いてからであれば、問題ないことがほとんどです。(ちなみに我々鍼灸師は、捻挫に対しては熱を散らすようなお灸の技術がありますので、捻挫当日からお灸することも少なくありません)
2つ目。肩まわりなど上半身にお灸を多くやり過ぎるとのぼせやすくなります。上半身にお灸を多めにやりたい場合には、動画で出てきた足三里というツボに予めお灸をしてからおこなうと少しのぼせにくくなるという経験則があります。
でも経験則なので絶対的なものではありません。悪しからず。
3つ目。東洋医学では体の部位に陰と陽を考えます。厳密ではありませんが、下の図の赤丸で覆われた部位が陰の部位に当たります。陰の部位に熱を持ち過ぎると体調が悪化しやすいという考え方がありますので陰の部位へのお灸は必要最小限に!
4つ目、1回あたりのお灸の個数が多すぎればもちろんのぼせやすくなります。ご自分の適正量が判断できるまでは、1回あたりの個数は控えめにお願いします!
合わせて1〜4個くらいなら上半身や陰の部位にお灸をしてものぼせにくいと思います。
セルフお灸の熱さ加減のポイント2つ!
セルフお灸はあまり熱さの加減とか考えなくて良いと考えています。こだわりたい方はこんなポイントに注意してみてください!
大丈夫! 1分30秒ほどは時間がありますので、余裕を持って判断すればOKです!
冷えている部位やしもやけは、熱さを感じにくいことがあります。そのようなときには続けてもう1個くらいお灸をしても良いと思います。
それではお灸を外したら、もう一度その部位の皮膚を押したりさわったりしてみましょう。
セルフお灸の効果の判定方法!
いかがですか?
先程、痛気持ち良さや冷えを感じたポイントをもう一度押したり触ったりして変化していれば効果があったと考えられます。
案外、体の変化を感じやすいでしょ?
このような体の変化を感じられたら、効果が完全に消えてしまう前にお灸を継続してください。毎日とは言いませんが、定期的にやることをおすすめします!
東洋医学というのはこのような変化を少しずつ積み重ねることで、効果を高めていくのです。
もしかしたらお灸をしてすぐに体の変化を感じて驚かれた方もいらっしゃるかも知れませんね。
このようにセルフお灸は、とても手軽で効果を実感しやすい方法です!
一方でセルフお灸は、どんな症状にも効果が出るという方法ではありません。
効果がないときはすぐに相談!
セルフお灸はあくまでもセルフケアです。応急処置的な方法であることも忘れないでください。
こんなときはセルフケアにこだわることなく、なるべく早めにご相談くださいね。
これらの状態は放置すると痛みが強くなったりするなど、セルフケアで対応できない状態である可能性もあります。それ以上痛みやつらさがひどくなる前に早めにはじめ鍼灸整骨院にご相談ください!
では、最後にもう一度、動画で確認した注意事項を見ておきましょう!
セルフお灸の注意事項を再確認!
まず、特に火を使うお灸では、火事とヤケドにはくれぐれもご注意ください。
特にお風呂上がりや体を動かした直後など汗ばんで湿っているとヤケドをしやすくなります。体をよく乾かしてからお灸をするようにしてください。
またセルフお灸は、熱さをガマンする必要は全くありません。ガマンすれば効果が出るというものではないんです。
ご自分が丁度いいなというところで皮膚から外して灰皿に入れるようにしてください。
そしてもう一つ。慣れてくると全身の押すと気持ちいい場所にお灸をしたくなってきます。
ところがお風呂でのぼせるのと同じように、お灸もやりすぎると灸当たりを起こすことがあります。ご自身の許容量が分かるまでは、特に気になるポイント1〜4ヶ所程度の個数にとどめておく方が安心です。
ご自宅でのセルフケアとして気軽にお灸を!
ここまで、自宅でおこなうセルフお灸についてお話ししてきました。
いかがでしたか?
案外簡単で、効果も実感しやすかったですよね?
多少の注意点はありますが、セルフお灸はコツさえ掴めば手軽にできて効果も実感しやすい素敵なセルフケアです。
是非あなたも日常のセルフケア、ご家庭の医学として気軽に東洋医学を取り入れてみてください!