院長平山はじめのプロフィール|獣医師が鍼灸師になったワケ

院長平山はじめ 東洋医学

初めまして! 旭川市で人とペットに鍼灸をしている平山はじめです。

獣医師、鍼灸マッサージ師、柔道整復師という5つの国家資格の知識と経験も持つ私が最後に選んだのは中国生まれ日本育ちの鍼灸でした。

そして北海道で獣医師と鍼灸師の資格でペットに専門的に鍼灸を始めたパイオニアでもあり、これまでのべ4175匹以上の動物さんに喜ばれてきました!

さらに35年以上トレーニングを一日も欠かさず継続し、特に筋トレや運動学等では武術の習得が不可能であることを悟ってから28年以上は感受性やバランス能力を高め身体コントロールを向上させる稽古に注力しています。

これらの経験と5つの国家資格の知識とを最大限活用しながら、身体に向き合う気づきをお伝えするトータルボディマスターとしても活動しています。

特に患者さんがご自身への気づきを感じたり、ペットが気持ち良さげな顔を見せてくれることが今の最大の喜びです。

患者さんがご自身への気づきを感じたり、ペットが気持ち良さげな顔を見せてくれることが嬉しくて今の仕事を続けています。

今の趣味は、小学生の息子と姿勢や体の使い方のトレーニングをすること。筋力に頼らないバランスを重視した姿勢や身体コントロールは望んでもそうそう学べる代物ではありません。押し付けにならないよう、息子の興味を引き出すよう、親父の遺言のつもりで伝えています!

そんな院長の平山はじめですが、よくご質問いただくのは「なぜ獣医師が鍼灸師になったの?」ということです。

確かに気になりますよね?

獣医師が東洋医学に興味を持ったワケ

一般に獣医師が学ぶのは西洋医学が中心ですので、東洋医学を専門的に学ぶ獣医師は多くはありません。

ましてや講義レベルではなく、東洋医学を使いこなせるところまで、となるとさらに数は減ります。

そんな獣医師が、なぜ東洋医学に興味を持ったのか?

私の場合は、間違いなく武術との出会いが大きなきっかけでした。

あれは『野放し人間牧場』と謳われた高校をプライドを持って卒業し、目標だった大学の獣医学科に一浪して入学した直後のこと。

私は自分の目を疑いました。

「始めろ」という声が聞こえる

私が大好きだった武術のコミック。

そのコミックで登場してきためちゃくちゃ格好良かったおじいちゃんの達人が名乗っていた流派、その流派のサークル募集ポスター。

それが今、目の前に貼ってある。

まさかコミックに出ていた武術が存在しているとは考えてもいなかったし、当時はインターネットで気楽に調べるなんてこともできなかった。

こんな出会いは望んでも得られるものではない。

縁か。

「この武術を始めろ」と背中を押されている気がしました。

でも自分に続けられるのか?

悩んだ末に決断。

合気系武道に胡散臭さも感じていたので、本気で稽古してそれでも技術として成立していないと判断した場合には即やめる。

そこまで決意して、稽古に参加させてもらうことにしたのです。

ダンスなんかじゃない!

師範の技の真似事ができるようになること。

そこがひとまず目標となりました。

体力はないが、決して運動神経は悪い方ではない。

受験中もストレッチや筋トレを欠かしたことはありませんでした。

だから、ちょっと舐めてました。

本当にごめんなさい。

そんなに甘い技術ではありませんでした。

師範の技の真似事すらおいそれとできるものではなかったのです。

そして気づきました。

この武術はダンスなんかじゃない。

これまでの積み重ねを全否定

師範の技術の先にきっと<達人>が見えてくる。

でも。

このままダラダラと稽古を続けても、師範の動きの真似事すらできるようにはならない。

何かを根本的に変えなくては、師範の足元に近づくことはおろか、師範の足元を確認することすらできないままで一生が終わる。

なぜなら身体運動のベクトルが、技術の上達の方向性が、身体のコントロールの質そのものが、根幹から違っているから。

自分が進む方向を師範の方向に揃えなければ、望む技術の習得はあり得ない。

私は、そもそも格闘技や喧嘩的な強さを求めていたわけではありません。

あのコミックの、もしくは時代劇とかで見るような『一見飄々としたおじいちゃんなのに実は最強』みたいな達人に憧れていたのです。

筋力が衰えているはずの年代なのに強いということは、筋力に頼っていてその強さが身につく道理がありません。

だとしたら筋力や瞬発力や勢いに頼る技は捨てる必要がある。

それが分かってしまったんですね。

実は当時、5年ほど休まず筋トレを続けていました。

筋トレをやめよう!

筋力や瞬発力を捨てるということは、これまでの積み重ねを捨てるということです。

自分が歩んできた道を全て否定するということです。

やはり悩みました。

でも。

この方向で身体運動を考えるなら、筋トレも解剖学や生理学、運動学も一切役には立たない。

パワーやダッシュは一切やめて、感受性やバランス能力を高め、身体のコントロールを磨いていく。

迷いがなかったとは言えませんが、稽古の方向性をそちらに完全にシフトしました。

このとき一つだけ分かっていたことがあります。

それは、一時的にパフォーマンスが落ちるということ。

パフォーマンスが落ちても

筋力や瞬発力、勢いを使ったって技は技、テクニックはテクニックです。

筋力や瞬発力や勢いに頼っていた技だったのに、これらを一切やめるのですからパフォーマンスが落ちるのは当たり前です。

下手になるのも当然です。

しかしそこまでしなくては、自分の中の身体運動や技術を再構築することはままならない。

そうしなくては上達の方向性を修正できないし、伸び代も確保できない。

それが分かっていたのです。

正確に言えば「もしかしたら一生を棒に振るかも知れないけど、この方向しか考えられない」。

こんな思いだったと思います。

そして自分が目指す技術を習得するために、次の一歩を踏み出したのです。

自分の才能のなさに嫌気を感じたり、余計なものを削ぎ落としていく過程でどんどんパフォーマンスが落ちていくことに焦りを感じる日々が続きました。

筋力や瞬発力に頼ることなく、感受性やバランスを大事にして、薄皮一枚剥ぐような変化を大事にしながら身体コントロール能力を高めていく。

そんな過程で、ふとした拍子に気づくことが出てくるようになりました。

筋肉は必ず裏切る

それは動きの滑らかさだったり、稽古相手との皮膚を介した一体感だったり、自分の立ち方のクセや重力に対する感覚だったり、本当にいろいろでした。

新しい身体、新しい動きが一つ見えると、その度に技や稽古の体系を全て再構築し直す必要があります。

見えては、崩して全てを再構築。

その繰り返しでした。

その繰り返しの中で、筋トレや瞬発力、勢いでは見えてくることはなかった、新しい技の世界が見えてくるようになったのです。

そしてこのような身心との向き合い方は、私に教えてくれました。

それは「筋肉は裏切る」ということ。

そして筋力に頼らないからこそ、筋肉の緊張やこりがゆるみ、血流が良くなり、バランスの良い、効率良い身体のコントロールに繋がってくる。

だから。

薬とか手術ではない方法で、身体や健康を考える医学に興味を持ったんです。

東洋医学。

でも。

自分は当時れっきとした獣医学の学生で……

獣医師をやめよう……

大学入学から7年、獣医師になって1年。

これだけの時間、獣医学を学んできたし、また家族や社会に対しても大学で学ばせてもらった恩を感じてもいた。

しかしそれでも獣医学に対する興味は持てないまま。

卒業して獣医師になって、学生時代に興味を持った放牧酪農に関わるために大動物診療に就いた。

しかし一年経っても馴染めず、その地を離れることになった。

あれだけ楽しみにしていた放牧酪農でもダメだったか。

身心は疲弊していた。

だから。

獣医師をやめよう。

これ以上、無理をしてまで続ける必要はない。

そう思った。

自分が興味がある分野を学びなおそう。

東洋医学。

このときはまだ自分が犬や猫などペットに鍼灸をすることになるとは想像すらしてもいませんでした。

ボランティアに参加しよう!

私が稽古していたのは、武器を持たずに自分の身を守る武術。

だから道具を使わない、東洋医学である指圧やマッサージに関心を持っていました。

でも、獣医師をやめた勢いのまま、すぐに進路を変えるのは抵抗がありました。

なぜなら、ここまで大学や社会に育ててもらった恩があるから。

だから。

ボランティアに参加しよう。

青年海外協力隊(現JICA協力隊)に参加すれば、多少は恩返しができるのではないか。

そう思ったんです。

そして、私が赴任したのはネパールという中国とインドに挟まれたヒマラヤの国でした。

2年間。長いかと思いきや、過ぎてしまえばあっという間。

滞在期間中、王様が殺害されて非常事態宣言が発令されたり、デモが多発して物騒な情勢も経験したが、基本的にはネパールという途上国のさらに田舎で穏やかに過ごすことができた。

そして異文化を肌で感じながら考察を深めつつ、帰国の途に着きました。

満を持して鍼灸や指圧マッサージを学ぶ専門学校に入学。

いよいよ勉強ができる。

ワクワクしながら新生活が始まりました。

入学当初、私が興味を持っていたのは指圧やマッサージでした。

ツボを学んでも漢方薬は分からない⁈

一方で、ツボなどの知識と同様に漢方薬も学びたい、そんな思いも持っていました。

そのためには東洋医学の基本だという脈診がポイントになるだろうとも考えていました。

でもそんなとき、情報が入ってきました。

どうも同じ東洋医学とは言っても、ツボの知識と漢方薬の知識は別物らしいぞ、と。

ツボの知識や鍼灸マッサージを学んでも、漢方薬は理解できないかも知れない。

早くも挫折か?

でも、ひとまず脈診は学ぼう。

幸い、校内に脈診を学ぶ研究班があったので参加させてもらいました。

そこで学ぶうちに、脈診は鍼灸のための技術であること、そして一口に東洋医学と言っても、鍼灸理論と言っても、漢方理論と言ってもいろいろな流派があることが分かってきました。

でも、自分がやりたいのは、指圧やマッサージなんだよなあ。

そう思っていた矢先に衝撃が待っていました。

この気持ち良さを患者さんにも

学生同士で、脈を確認し合い鍼を打つ練習をします。

自分が鍼を打ってもらったら、これまでとは全く違う気持ち良さを感じたんです。

指圧やマッサージで筋肉をゆるめほぐしてもらうと気持ち良いですよね?

このときに感じた気持ち良さは、指圧やマッサージの気持ち良さとは全く別物でした。

鍼を一本刺した途端、体がグワーッとリラックスして、眠りに引き摺り込まれるようなそんな気持ち良さだったんです。

「この気持ち良さを患者さんにもお伝えしたい」

思いがけず、そんな想いが芽生えてきました。

この頃、もう一つ気がつきました。

漢方薬も鍼灸も同じ理論で!

それは、私の指は指圧には向いてないということ。

加えて、私は緊張をゆるめほぐす手技(指圧・マッサージ)をしたいのではなくて、患者さんが自分の身体に向き合うヒント、きっかけとしての手技をしたいんだ。

そのことに気がつきました。

このような手技は、これまでの稽古の延長線以外で習得することはできません。

専門学校では学ぶことができないのです。

そこで、ひとまず自分に鍼灸の気持ち良さを教えてくれた鍼灸理論を徹底的に学ぶことに。

専門学校の講義の多くは、獣医学科で学んできた内容とかぶっていました。

だから余裕がある時間を使って、その鍼灸理論を学んでいきました。

そうしたら、同じ流派の鍼灸師の先生が、漢方薬も鍼灸と同じ理論で解説している本を出版されていることを知ったんです!

これは嬉しかったですね。

あのとき脈診の研究班に入らなかったら、この出会いはなかった。

そう思いました。

この時期の勉強は本当に楽しかった。

自分が望んでいた、鍼灸理論も漢方薬の理論も同じ土台で語るための勉強です。

学ぶ喜びとはこういうことを言うんですね。

その頃のことです。

実家のポー太(グレートピレニーズ、14歳、オス)が年をとって、足腰が弱くなっていたんです。

ペットのはり灸の可能性

あるとき足に触れたら、氷のように冷たい。

「ん〜?」

お灸してみるか。

言われてみれば、自分は獣医師だし。

毛が燃えないかドキドキしながら試してみましたよ。

そうしたらね。

氷のようだったワンコの足が少し温もったんです。

獣医師はできないけれど

私には獣医師はできないけれど。

「これなら。これくらいなら」

氷のようだった足がほんわかと温まる。

それでワンちゃんや猫さんの表情が柔らかくなることもある。

きっとこういうことにだって価値はある。

鍼灸でなら、動物と関わることができるかも知れない。

数ある鍼灸理論の中で、自分に気持ち良さを教えてくれた東洋医学にしか私は興味がないけれど。

自分が感じた気持ち良さを、人だけでなく動物さんにも。

もし私でいいと言ってくれる人が、動物さんがいるのなら。

今のわたしにできること

以上が、私が人とペットの鍼灸師を始めたきっかけです。

結婚を機に北海道に移住した当時、獣医師と鍼灸師の資格両方を持って、専門的にペットに鍼灸をしている人は道内にはいないとのことでした。

恐らく、専門的に鍼灸しかしていない獣医師は全国的にみても数少ないでしょう。

確認したことはありませんが(笑)

また元々やっていた武術が柔術だったので柔道整復師も取得し、結果として獣医師、鍼灸マッサージも含めて5つの国家資格を持っていることになります。

さらにその大元は感受性やバランス能力を高めながら身体コントロールを向上させることが目的としてあります。

そうでない体の使い方をしていると、筋肉が緊張して凝り固まってしまったり、血流が低下して疲れや痛みを発生させたりしてしまいます。

でもそんな体の使い方の良し悪しなんて学校の体育でもラジオ体操でも学びませんよね?

だから多くの方は、自分とは違う立ち方や歩き方、体の使い方があることをご存知ありません。

それもあって現在は、自分の身体に向き合うための気づきをお伝えするトータルボディマスターとしても活動しています。

5つの国家資格を持ち、トータルボディマスターとしても活動する私が、患者さんの体質や体調を軽くするために選んだのが鍼灸という東洋医学だったのです。

では、筋トレをやめ、身体との向き合い方を転換した私にはどのようなことが起こったでしょうか?

身体との向き合い方を変えると起こること

●最初の1〜2本の鍼で、身体や動きの変化を実感された方のご感想
「どうして1本や2本で体の動きが軽くなるの?!」

●筋トレせずに杖なしで歩けた80代女性のご感想
「痛みに対して自分でできることがあるとは思わなかった!体って面白いですね〜」

●ペットの鍼灸4179件以上の実績のお話の後、なぜペットに鍼灸をするようになったのか説明する中でいただいたご感想
「自分と相手との一体感って、先生、行き着くところまで行ってしまったんですね」

●2〜3時間のセミナーを受講しながら、習ったことのないマインドマップでまとめを作成し、終了直後に共有して、いただいたご感想
「セミナーが終わった直後なのに!爆速マインドマップ風まとめありがとうございます!」

●別の流派の極意的な技を話を聞いただけで再現した後の友人
「こいつには敵わない。武道やめる……」

●味噌汁をこぼした際のゾーン的体験について
「何を言ってるか分からない。先生は、良い意味で変態ですね……」

しなやかで快適な体軸を7世代先へ

良い立ち方や歩き方、悪い立ち方や歩き方がある。

こんなこと、ほとんどの方は想像だにしていません。

無理もありません。

だって、そんな身体コントロールがあるなんてことを学校でも社会でも聞いたことがないんですから。

でも、立ち方や歩き方が悪いせいで、痛みや疲れが出てしまうこともある。

スポーツや芸術のパフォーマンスが伸び悩むこともある。

ペットの鍼灸で気持ち良さを与えられなくなる。

だとしたら?

知らなければ、あまりにも勿体ない情報ですよね?

だから私の夢は「しなやかで快適な体軸を7世代先へ」伝え残すこと。

AIを含めた先端技術が加速度的に開発されるこの時代だからこそ、身体に目を向け続けること。

ただ「体軸」とか「7世代先」というのはちょっと初めてご覧いただくには少しハードルが高いかなと思うので。

「しなやかで快適なバランスを全ての人に」

はじめ鍼灸整骨院のトップページに掲載しているビジョンはこちらなのです。

<国家資格>

  • 獣医師
  • 鍼灸マッサージ師(はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師)
  • 柔道整復師
  • アマチュア無線技士電話級

<特技>

  • 鍼灸の証で漢方薬を考え、漢方薬の証で鍼灸のツボを考えること
  • 重力に身を任せながら身体をコントロールすること
  • 他人の姿勢や動きを見ることで緊張部位や動きが悪い部分を見抜くこと
  • 緊張部位や動きが悪い部分を改善するための身体運動や体操のカリキュラムを構築すること
  • 話を聴きながらその場でマインドマップを作成すること
  • ネパール語(日常会話レベル)

<お手伝いできること>

  • 「この痛みや不調、どうしたらいい?」の不安に応える鍼灸
  • 西洋医学から東洋医学までの知識を横断的に駆使した健康や体調のご相談(オンライン可)
  • 犬猫さんの生活の質の維持改善を図るペット鍼灸
  • 犬猫さんの東洋医学や生活の質からの健康や体調のご相談(オンライン可)
  • 重心バランスの身体コントロールでワクワクできる身体をココロを取り戻すサポート(オンライン可)
  • パフォーマンス向上を目的とした筋力に頼らない、重心バランスを重視する身体コントロールのレッスン(オンライン可)
  • 専門技術習得のためのカリキュラム作成のサポート(オンライン可)
  • マインドマップを利用したブレインストーミングや混乱した情報・思考を整理することで、ご自身の強みやセルフミッションを再発見すること(オンライン可)
  • プロフィール作成サポート(オンライン可)

<私の夢>

しなやかで快適な体軸を7世代先へ
しなやかで快適なバランスを全ての人に

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