当院で首と腰の状態を確認する理由(その3・ゆる体操・操体法編)

体と動きが変わる健康づくり

膝倒し

当院では、首と腰の状態を確認した上で治療方針を考えます。前回までは変動経絡検索法とセルフケアから考えましたが、今回はヒザを倒す運動を中心にゆる体操と操体法からお話しします。

首と腰のチェックとゆる体操・操体法

 当院で腰の状態を確認する時にやっていただくのは、仰向けでヒザを立てて、両ヒザを左右に倒す運動です。実はその運動はゆる体操の膝だけゴローリ体操や操体法の基本型でも同様の動きがおこなわれます。つまり体の状態のチェックとしてだけでなく、その動きだけでセルフケアになってしまっているわけです。

例えば、ご自宅で健康チェックのためにこのヒザを倒す運動をやっていたら「腰の痛みが軽減された」「体が痛みにくくなった」というお話しはよくあります。

一つの動きが一石何鳥にもなっていいですよね。是非騙されたと思って、この首と腰の状態確認は毎日やってもらいたいなと思います。首や腰の動きに左右差がなかったり、違和感やツッパリ感を何も感じなければ「体調は悪くなさそうだな」ということですし、首や腰の動きがおかしいなという時には、首や腰の動きは全身につながっているということを思い出していただいて早めにご相談いただければと思います。

そしてはり灸とかセルフケアに関心をお持ちいただき「もう少しセルフケアを学んでみたいな」とか「首や腰の状態がいつもと違うからはり灸受けてこようかな」というように体調管理できるようになっていただいたら嬉しいです。

(終わり) 

【参考文献】
「脳と体の疲れを取って健康になる 決定版ゆる体操」高岡英夫著、PHP研究所、2015年
「写真・図解操体法の実際」橋本敬三監修、茂貫雅嵩編著、農文協、昭和55年  

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