トップページをご覧ください。
実はトップページには「しなやかで快適なバランスを全ての人に!」そう書かれています。
でもこのページのタイトルは「しなやかで快適な体の軸を七世代先へ!」です。
あれ?
何かが違いますね。
発端は武術の稽古
私が言うのもなんですが、そもそも獣医師が鍼灸師をしてるのがおかしいんですよ。
獣医師に合格したら一般的には手術や薬で動物さんを診たり、公衆衛生などに携わるのが素直な感じです。実際、私自身も一時は牛や馬を診ていた時期もあるんです。
何故それが獣医師も含めて5つの国家資格を持って鍼灸整骨院や、ペットに鍼灸をすることになったのか?
そもそもの発端は、学生時代に武術を学び始めたこと。
この時点では筋肉トレーニングもガンガンやっていましたし、解剖学や生理学も学んでいました。
しかし気づいてしまったんですね。
通用しないこれまでの知識と経験
筋トレや解剖学や生理学、バイオメカニズムの積み重ねでは、自分程度の才能では自分が目指す身体運動、私の場合でしたら武術は絶対に習得できない。
筋線維のタイプや終板などの研究をしていた時期もありますが、やはり私がめざす身体技術の稽古に役立てるのは難しいものでした。
それまでの積み重ねの完全な否定。
そんな私が武術を習得する過程で出会い、知識と経験を積み重ねたのが身体とココロのメカニズムでした。
武術に必要だった身体とココロのメカニズム
例えば、自分の身体の感覚を研ぎ澄まし、重心やバランスに最大限注意を払いながら、呼吸のあり方などにも気を配って身体をコントロールすること。
そのためには、頭を使って身体に向き合うことが必要になります。
身体とココロの関係性は、この辺りの部分を理解し、より深く腑に落とすことでしか見えてこないメカニズムです。
体格や才能のない私が、自分の希求する武術の上達を考えたとき、このような身心への向き合い方が必須だったのです。
それに気づいた私は、それまで数年間1日も休まずに続けていた筋トレを一切やめるしか方法がなくなりました。
筋トレで感覚が筋肉に集中してしまうことで、稽古の質を保つことが難しくなってしまったんですね。
でも、おかけで思いがけない副産物もありました。
バランスとか身体の使い方が上達すると武術の動きが変化すると同時に、こりや痛み、不調の感じ方がかなり緩和されることに気がついたのです。
身心のメカニズムから健康を考えるなら?
つまり武術で必要な身体とココロのメカニズムは、武術だけのものではなく、健康づくりをはじめ様々な場面で応用可能でした。
考えてみれば、どのような専門分野であれ、使う身体は共通ですからメカニズムも共通なのは当たり前。
そして思い至ったのは「このような身体とココロのメカニズムで健康や医学を考えるのなら東洋医学が近いのでは?」という考え。
それが鍼灸マッサージに関心を持ち始めたきっかけでした。
「このように身体に向き合った人間が、東洋医学や鍼灸を学ぶことには一定の価値があるのではないだろうか?」と。
医師にしろ獣医師にしろ、薬とか手術は立派な先生がそれこそ数多くいらっしゃいます。
なら、一人くらい、本気で東洋医学や鍼灸をやっても問題なかろうと。
しかし鍼灸には限界があります。
限界も可能性もある東洋医学
骨折して骨があらぬ方向を向いているようなときには、鍼灸だけではどうしようもありません。
腫瘍により腸管が塞がってしまったり、激しい出血やひどい症状の感染症などでも第一選択が鍼灸ということはまず考えられません。
一方で、こりや疲れが引き金になるような痛みや不調では、鍼灸で症状が和らぐことは少なくありません。
習慣やクセが体に悪影響を及ぼしているような場合は仮に鍼灸だけで軽減しにくくても、姿勢やバランス、身体との向き合い方を工夫することで症状が変化してくることも多いものです。
実はこの<体のバランス>を突き詰めると<体の軸>という考え方、より正確には<体の軸>という<身体の技術>が必要になってきます。
笑顔で動ける身体づくりに必須な体の軸
武術の稽古の過程で、上達の大きな基準になるのがこの<体の軸>でした。
しかしいきなり<体軸>なんて言われても「何言ってるの?」と思われる方がほとんどだと思います。
武術でも、武術以外がご専門でも、ちょっとマニアックな方が<体軸>とか<センター>、<グラウンディング>などの言葉に反応してくださいますが、それでも「体軸やセンターはつくるもの」とか「体軸にも発展段階がある」と言われると途端に分からなくなってしまいます。
これは当たり前ですよね。
運動というと、負荷の量や、かかった時間、達成したタイムや回数などがクローズアップされるのが普通ですから。
しかし困ったことに、私にとっての普通は違います。
私自身が目指す武術や鍼灸の技術、そしていつまでも笑顔で動けるような健康的な運動の技術をお伝えしようと思ったら、筋力や関節の柔軟性だけでは語ることができません。
<体軸>や<センター>を身体技術もしくは共通言語として厳密な意味で共有できることが絶対に必須です。
でも鍼灸整骨院で<体軸>や<センター>を患者さん向けの目標に据えるのは、ちょっと難しすぎるみたいです。
だからトップページではもう少し分かりやすい目標=道しるべを掲げています。
あるいは、はじめ鍼灸整骨院のミッション
それが「しなやかで快適なバランスを全ての人に!」なんですね。
しかしバランスの、さらにその先にはしっかり体軸や身体とココロのメカニズムを見据えています。
そうすることで、よりあなたの身心が持つ可能性をより広く深く探索できるようになるからです。
だから。
「しなやかで快適な体の軸をすべての人に!」
これが、はじめ鍼灸整骨院で一番大切にしていることであり、原点またはミッションなのです。
体軸を習得するために必要なこと
体軸やセンターを習得するためには、体の緊張をゆるめほぐすことが必要になります。
それも恐らくあなたが考えるよりも徹底的に。
私はもう27〜28年も1日も休まずに取り組んでいますが、今でも新しい課題や気づきが見つかります。それくらい奥が深く長い間、楽しむことができるのが身体でありココロなのです。
本質の追求ですので関心を持てれば本当に興味深く面白いのですが、普通はいきなりそこまでの目標を持つ必要は全くありません。
ですから、まずはもう少し簡単なことを目指しましょう!
健康のその先で広がるあなたの可能性
例えば最初は、痛みや不調を和らげたり、いつまでも元気で動ける健康づくりを目標にするくらいがおすすめです。
その過程でバランスや体の使い方に興味を感じたら、ぜひ健康づくりのその先も考えてみてください!
もし理想的に重心や体軸を感じられるようになれば、ご専門分野での体の使い方やご自分の表現への関わり方がビックリするくらい変化すること請け合いです!
健康づくりのその先で、あなた自身が持つ希望や可能性に気づいて欲しい。
だから、はじめ鍼灸整骨院は「しなやかで快適な体の軸を七世代先へ!」を大切にしているんです!