患者さんが来院されたときに、我々は患者さんの患部を確認いたします。
どのような場所に、どのような症状があるのか、目で見たり、触れたりして確認するのです。
その際に「押されて痛い部位があったら教えてくださいね」などと言いながら、患部を指で押圧することがあります。そうすることで、より厳密に症状がある部位を把握したいのです。
ところが、押している感覚としては奥にコリも感じられるし何かしら違和感を感じているはずなのに「痛くないですか?」と尋ねると「痛くない」とお答えになる患者さんが少なくありません。
「おかしいな・・・」と考えていたある日、ふと気づきました!
押されても「痛くない」という患者さんに「気持ち良さはないですか?」と尋ねなおしてみたところ、「気持ち良い」と答えてくださったのです。
実は押されると気持ちの良いところは、その奥にコリが隠れているところです。そのコリを適度な強さで押すと「気持ちの良い痛さ」を感じることが多いのです。我々としては押されて「気持ちの良い痛み」は痛みの一種と考えていたのですが、患者さんとしては痛みではなく気持ちよさがあったから「痛くない」と答えていただけだったのですね。我々の質問の仕方が悪かっただけで、患者さんとしてはとても素直にお答えいただいていたわけです。
というわけで、最近は「押されて痛いところや違和感のあるところ、気持ちの良いところなどありましたら教えてください」というようにお願いするようになりましたが、押されて気持ちの良いところにはコリなど悪い部位が隠れていると考えておいていただくとその理由も分かりやすいと思います!
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