はり灸、4つの「それ誤解です!」

東洋医学

「はり灸かあ。抵抗あるなあ……」

実は、そのように思われる方が多いんですよ。何を隠そう、私自身もはり灸の専門学校に通い始めるまで同じように感じていました。

でも、はり灸に抵抗を感じる理由を探ってみると、そのほとんどが誤解であることが分かったんです。

今回は、次の4つの誤解についてお話ししていきます。

  • 1つ目の誤解:はり灸は痛いし熱い?!
  • 2つ目の誤解:はり灸は痛いところに打てば効く?!
  • 3つ目の誤解:はり灸は深く刺せば刺すほど効く?!
  • 4つ目の誤解:はり灸は全て東洋医学?!

いや、中には誤解ではない部分もあるかも知れませんが(笑)、きっとはり灸に対する感じ方が変わると思いますよ!

いや、もちろん本当のこともありますけど、はり灸に対しては誤解が本当に多いんです!

ちょっとここでいくつかご紹介しましょう。

1つ目の誤解:はり灸は痛いし、熱い?!

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刺さないでおこなう鍼もありますけど、普通は皮膚に刺します。刺しますから、そりゃ、たまには多少はチクッと感じることもありますよ。でも多くの場合、その痛みはすぐに感じなくなります。消えていくんです。そして、そんなチクっとした痛みすら感じないことだって普通なんです。

ところが稀に刺したあと痛みが続く場合があるんです。そのような、刺してしばらくしても痛みがおさまらないときにはすぐにお伝えください。すぐに鍼を打ち直しします。鍼が毛穴に入ってしまうと、刺してしばらくしても痛みが続くということがあるんです。

狙って毛穴に刺したり外したりできればいいんですが、正直言って難しいです。

「痛くないのに効果があるのか?」と仰る方もいるかも知れません。でもね、東洋医学の効果というのは痛みではなく、別のところで感じるものだと私は考えています。

もう一つ、お灸ですね。お灸だって火を使いますから、熱さを感じないわけはありません。というか、熱さを感じるためにお灸をするんですから。

でも、どうせやるなら気持ちの良い鍼やお灸をやりたいんです。痛いのや熱いのは必要最小限で十分なんです!

実はね、私が通ってた専門学校にはお灸の名人と言われた先生が在籍していらっしゃいました。あるときたまたまその先生のお灸を受ける機会があったのですが、その先生の皮膚まで熱を透すお灸はこのように感じたのを覚えています。

雪のひとひらが、手のひらの上に乗ると、一瞬冷たさを感じて、それが皮膚の上でふわっと溶けていきますよね。名人の先生のお灸は、温かさ・熱さをフッと感じたと思ったら、皮膚の上でその熱さがふわっと溶けていくような感じだったんです。

上手くいくときもいかないときもありますが、私が目指すお灸はそのようなお灸なんです。

2つ目の誤解:はり灸は痛いところに打てば効く?!

あなたは、ツボって聞いたことはありますか? 肩こりのツボとか、腰痛のツボとかね。

では、ツボが全身にいくつくらいあるのかは聞いたことはありますか?

これはね、360くらいあると言われています。でね、昔々の中国の人が360あるツボを線で繋いで、体には流れがあると言い始めたんですよ。基本の流れ(経脈)は12本とか14本とか言われます。

例えば腰が痛いとしましょう。普通は、腰が悪いと考えるじゃないですか。でも昔の中国の人はそうは考えなかったんです。

では、どういうことかというと腰を通過する流れのどれかが調子が悪いと考えたんですね。つまり「痛い腰を軽くすることを考えるのなら、その悪い流れを調整しましょう!」と、こういうわけです。

極端な話、長い流れですと頭のてっぺんから足の先まで流れています。ですので、場合によっては腰のために頭に打ったり、足に打ったりすることは普通にあります。

それで多少なりとも痛みや動きが軽くなることも多いのですから、本当に体というのは面白いものです。

このように、痛む場所、つらい部位から離れた部位に施術するときには、体のバランスを整えているとお考えいただけるとご理解いただきやすいのではないかと思います。

でも痛みやつらさの程度が重い場合には多少楽になったとしても、やっぱり症状が残ってしまう場合もあります。そのようなときには症状が残る部位の周辺に施術することもやっぱりあります。

簡単に言えば、当院のはり灸による調整は全身のバランス調整と症状がある部位への施術との二本柱でおこなっていくよということです。

大事なことなので、もう一度言います。痛む部位に施術するだけで効果が出るというほど、はり灸は簡単な技術ではありません。体のバランスを調整するはりでは、使うツボが1ヶ所違うだけでリラックスするはずの体が緊張してくることすらあり得ます。

特にほとんどは最初の1〜2本が決まるまでが勝負です。

だからこそ当院では完全予約制でカウンセリングをおこない、丁寧にお話を伺っているのです。

3つ目の誤解:はり灸は深く刺せば刺すほど効く?!

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実はね、これもよくある誤解です。なんかね、悪いところは奥にあるような気がしてしまうんですよね。分かります。

確かに症状が残る部位に施術をおこなうときには、たまに深く刺すこともあります。

でもね、特に流れの調整を考えるときにはかなり浅いです。どれくらい浅いと思いますか?

2センチ? 1センチ?

実は、ほんの数ミリのことがほとんどです。「そんな浅くていいの?!」という声が聞こえてきそうですが、そうではありません。浅いからこそ効果が出るんです!

4つ目の誤解:はり灸は全て東洋医学?!

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はり灸は全て東洋医学とお考えになる方もいらっしゃいます。実際、はり灸は古代中国で生まれた技術の流れを受け継いでいますから、その意味では東洋医学です。

でも、中には解剖学や生理学的な考え方ではり灸をおこなう鍼灸師もおられます。古代中国で生まれた技術を使って、現代的な考え方で施術をおこなっているわけです。

一方、はじめ鍼灸整骨院では、はり灸・東洋医学の基本的文献と言われる古典的な書物の考え方を大事にしています。古代中国で生まれた技術を使い、古い時代の東洋医学の考え方を大事にしながら施術をおこなっています。

どちらが良いとか悪いとかは一概に言えませんが、私が勝手に師匠と考えている先生のご意見が記憶にあります。それは「解剖学や生理学のやり方ではり灸をやるんだったら、薬物も使えるペインクリニックには敵わないんだよね。はり灸をやるんだったら、やっぱり東洋医学の考え方でやって結果を出す方が未来があると思うよ

あなたはどのようにお考えになりますか?

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