患者さんとお話ししているとこんな方が案外多いのですが、あなたはいかがでしょうか?
- 肩こりや腰痛が気になるけど施術を受ける時間がない。
- 運動が大事なのは分かってるけどなかなか体を動かす時間がない。
- 筋トレとかストレッチとか一杯あって何から手をつけたらいいか分からない。
- 運動しようと思うけど、どうしても続けられない。
普段から定期的に運動をしている方ばかりではないと思います。
「普段ほとんど運動していない!」というそんなあなたのために、今回はこんな体操をご用意しました!
こんな都合の良い体操があるの?!
そう思いますよね?
ところがこの体操、年齢や性別問わずできるくらいすっごい簡単なのに、当院で大事にしているゆる体操や操体法でも、そして変動経絡検索法(VAMFIT)でも全てに取り入れられているくらいとても大切な動きなんですよ!
どんな体操か気になりますよね?(笑)
気になったところで、まずは動画をご覧ください!(画質は歯車マークから変えられます)
まずは動画でやり方チェック!
いやー、本当に簡単でしたね!
膝を倒して、首を動かして、深呼吸3回するだけ!
動画は解説が入ってますので10分ほどありましたが、慣れれば腰と首を合わせても1回1分程度で十分終わる体操です。
こんな夜寝る前、朝起きたとき、布団の上でちょちょっとできてしまうくらいシンプルな体操なのになぜ効果的なのか説明しておきましょう。
東洋医学では、ツボを使います。肩こりのツボとか、腰痛のツボなんて言ったりしますね。
ツボという名前くらい聞いたことはありますか?
では、これらのツボが全身で何個くらいあるかご存知でしょうか?
腰が痛いのは腰が悪いせいではない?!
すごいたくさんありそうだけど知らない?
そうですよね(笑)
実は、全身で360くらいあると言われています。左右にあるものもありますから、少なく見積もっても500〜600個くらいはある計算です。
これだけあるツボは昔の中国の人が考え出したのですが、それだけに留まりません。更にこれらのツボを線で繋ぎ始めたんですね。
ツボを線で繋いで「体には流れがある」と言い始めたんです。
どういうことかというと、現代では腰が痛いときには腰が悪いと考えます。まあ当たり前ですよね?
ところが昔の中国の人はそうは考えませんでした。ではどう考えたのかというと「腰を流れている、腰に関係している流れの調子が悪いから腰が痛い」そう考えたんです。
この流れのことを経絡とか経脈とか言ったりしますが、難しい言葉は忘れて構いません(笑)
では、この経絡とか経脈とか呼ばれる流れという考え方が、今回ご紹介した体操にどのように関係してくるのでしょうか?
首とか腰が最重要な理由とは?
この流れのうちの重要なものは12本とか14本あるなんて言われるのですが、実はこの重要な流れのほとんどが首とか腰を通過します。
これが大事なんです。
言い方を変えれば、首や腰を確認して、コリや緊張、違和感があれば、全身のどこかの流れが調子悪いんだなと考えられます。
だから肩こりや腰痛も、ただ肩が悪い、腰が悪いと考えないでください。
もしかしたら体の他の部位の不調が、肩こりや腰痛としてあらわれているだけかも知れないんです。
首とか腰のコリや緊張をヒントにしてより細かく調子の悪い流れを探していくのが変動経絡検索法(VAMFIT)ですが、今回の体操ではそんな難しい手順は一切いりません!
この首とか腰を動かす体操で、すぐにコリや緊張、違和感がほぐれてくるようならOK!
首や腰を通っている流れもとりあえず問題なしと考えます。
え?
私はこの体操で結構楽になったから、またつらくなるまでやらなくていいですよねって?
痛みやつらさを作りにくくするたった1つの習慣
もちろん続けるも、続けないもあなたの自由です!
でも、ここだけの話ですが、こんなシンプルな体操でも続けると良いことがあるんですよ。
どんな良いことかって?
聞きたいですか? 本当に?
では、小声でこっそりお話ししましょう。
実は、こんな簡単な体操でも続けていると、ご自分の体の特徴やクセが分かってきます。
自分は膝を倒したとき腰のこの辺につっぱり感が出やすいなとか、首を動かしたとき首の横の方が緊張していることが多いなとか。
そうやって自分の体が分かってくると、体調を崩したときの変化も気付きやすくなります。
あれ? いつもと違う部分に違和感を感じるな。
という具合にですね。
ぶっちゃけ筋肉の不調でなくお腹の調子が悪くても、コリや違和感の部位が変わったりします。
このような体の変化を東洋医学では未病と言います。
簡単に言えば、痛みやつらさはないけど、なんとなく体がおかしい状態が未病です。
この未病を感じたら早めに対処していると体調不良をこじらせることが少なくなります。
ほら!
セルフケアで体を観察することを習慣化しておくと、いいことがあるでしょう?
もう一度言いますよ。
セルフケアを続けていると、体の小さな変化に気づきやすくなります。
いつもとちょっと違うな、なんかおかしいなと感じたら、早めに対処を始めること!
それが、痛みやつらさをつくらない大事なコツなんです!
実はもう一つ、とっても簡単な体を楽にするコツがあります。
気になりますか?
では、せっかくここまでお読みいただいたあなたのためにお話ししましょう。
今回のセルフケアで、深呼吸で体をリラックスさせる方法をご紹介しました。
この深呼吸まで終わった段階で、仮にさっきより動きが楽になっているとしましょう。
そのとき、あなたが感じるのは次のどちらの感想に近いですか?
潜在意識を利用して体を楽にするコツとは?
- まだ痛いところや違和感が残ってる
- さっきと比べると動きが楽になった
実は、あなたが普段無意識に考えている感想で、あなたの体が楽になるかどうかが変わってしまいます。
「そんなまさか!」と思うでしょう?
でもココロと体の関係というのは、そうなっているんだから仕方がない!
潜在意識では、考えがストレートに刷り込まれます。
「痛みや違和感が残っている」と考えると、潜在意識にも「痛みや違和感が残っている」と刷り込まれます。
「体や動きが楽になった」と考えると、潜在意識に「楽になった」と刷り込まれるのです。
さあ! 1の感想と2の感想では、どちらが体が楽になりやすいでしょうか?
そうですね。同じように体が変化したとすると、2の感想の方が体とココロは楽になりやすいのです。
では、あなたが普段1の感想をお持ちになる傾向があるとしたらどうしましょう?
1の感想を持ったと気づいたとき、慌てずに言い換えましょう。
「さっきと比べれば体と動きが軽いです!」
たったそれだけ。それを意識して続けるだけです。
簡単でしょ?
では最後におさらいをしておきましょう!
どうしてもコリや違和感が軽くならないときのチェック項目
体を動かすと筋肉はコリや緊張がほぐれやすくなります。
普段から運動していない方は、今回ご紹介したような軽い運動でも体が楽になる方は少なくありません。
でも中には毎日運動しても楽になりにくいコリや緊張もあるんです。
このようなコリや緊張を放置しておくと痛みやつらさに変わってしまうこともあります。百害あって一利なしです!
そこで以下のような場合には、お早めにはじめ鍼灸整骨院までお気軽にご相談ください!