ご来院いただいて、一時は調子良くてもすぐ元に戻ってしまう。そんなお話も良く聞きます。そのような時は、日常生活の中で症状を悪化させてしまうような習慣がないか考えてみませんか?
例えば、首の痛みがなかなか軽快しない方がいました。そのうちのお一人は普段見ているテレビの位置が斜めであったため首をひねる形になってしまい首に負担がかかり続けていました。また別の方は睡眠時の枕を変えたことで首の負担を増していたようで、枕を戻したら痛みが軽減していきました。
別の腰痛の患者さんは、痛む部位が2か所(腸骨稜(骨盤)の上部と中殿筋部)ありました。部位的に一つの動きで痛めるとは考えにくかったので、詳しくお話を伺ったところ日常的に質の異なる2つの動きをしていることが分かり、それぞれで動きを改善していただいたところ、症状も軽快しました。
肩の痛みが続く方が日常生活で肩を痛める要因をなかなか見つけられずにいたのですが、しばらくして後ろ手に扉を閉める動きで痛みが誘発されることに気付いたということもありました。症状の悪化につながる習慣というのは、案外見つけにくいもので、ご自分の生活を時間をかけてじっくり観察しないと見つからないこともあります。
もちろんお一人ではなかなか分かりにくいことも多いので、我々もお話を伺いながら一緒に考えたり、ヒントをお話しさせていただいたりしています。当院のような治療院はレントゲンや血液検査などができるわけではありませんので、このように患者さんにご協力いただきながら治療方針を考えているのです。
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