ここで考える東洋医学とは、古代中国で作られ伝承・発展されてきた医学のことです。日本では、漢方薬とかはり灸治療などが中心です。ですので、東洋医学が昔の人が作った医学と言われても「何を当たり前のことを」とお考えかも知れません。でも、もう少し考えてみましょう。
今確認されている古代中国医学の最古の文献は、前漢時代の馬王堆漢墓から出土した「陰陽十一脈灸経」などだと言われています。Wikipediaによれば、この馬王堆漢墓が作られたのは紀元前2世紀ということですから、二千数百年前です。邪馬台国の卑弥呼がいた時代よりもさらに遡ってざっと400年以上前と考えるともう少し分かりやすいでしょうか。いや〜、古いですね。
その時期に書籍としてまとめられていたことを考えると、東洋医学はさらに古い時代に出現したと考えられます。しかもその頃に作られた医学が消えることなく脈々と現代まで受け継がれていることを考えると気が遠くなりそうです。
恐るべし、東洋医学!