東洋医学の脈診について

東洋医学

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主に東洋医学で利用される脈診というものをご存知でしょうか?

一般に脈を診るというと、脈拍数や血圧を確認していると思われがちですが、東洋医学やはり灸で利用される脈診は少し趣が異なります。体の表面には脈の拍動を感じられる場所がいろいろとありますので、そのような部位の脈を診る方法もありますが、当院で通常使用している脈診の部位は手首のところの脈の拍動を確認します。

病院などで脈を確認されることになれている患者さんは「脈を確認させてくださいね」と言われると、片手を出してこられます。脈拍数や血圧を測るようなときにはそれで十分なのですが、東洋医学ではそれ以外の情報も確認しますので、脈診する際には左右両方の脈を確認します。

患者さんの左右の手首にはり灸師の指を左右3本ずつ、計6本当てます。そして脈拍数や脈が皮膚の近くで打っているか、骨の近くまで沈んでいるかを確認し、加えて6本の指それぞれで脈の状態を確認します。

それでは、この6本の指で何を診ているのでしょうか?

実は五臓六腑(本当は六蔵六腑)の確認しているのです。東洋医学における臓腑というのは西洋医学で言うところの内臓とは少し異なる概念ですので注意が必要ですが、東洋医学の脈診では体の中の状態をより細かく確認しているのです。

私自身もまだまだ勉強中ですし、簡単には言えませんが、このような脈診という技術が身体に対して視点を深めてくれるものであることは間違いないようです。


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