基本的にO脚とは、両足を揃えて立った時に膝の内側が離れてしまう状態です。
それではなぜO脚になるのでしょうか?
正直なかなか難しい質問ですが、武道の稽古やゆる体操を通して感じている見解がありますので、今回はそんなお話をしてみます。
━━━━ O脚の人は体の外側の筋肉を使っている
姿勢の良し悪しが言われることがよくありますが、そもそも姿勢の良し悪しとはなんでしょうか?
O脚、猫背は悪い姿勢? それではがに股は?
実は私は外観で姿勢の良し悪しを考えることはあまりしません。
それではどこで判断するかというと、身体の内側の筋肉を使って立っている傾向にあるか、それより外側の筋肉を使っているかや全身のリラックス度合いなどの情報を参考にします。
一般にO脚の方(がに股・猫背の方も含めて)の多くは身体の外側の筋力を使う傾向にあって、しかも身体の緊張度合いが高い傾向にあるのでやはりイヤだなと感じるわけです。特に股関節や太もも、脛の外側の筋肉の緊張が 顕著なことが多いです。
もちろんそういう方々は全身のコリが強くなったり、O脚では膝の症状が出やすかったりするのでなおさらイヤですよね。
━━━━ O脚と筋力はあまり関係ない
こういうお話をすると、それでは「内側の筋肉を鍛えればいいんですね?」という声がよく聞こえてきます。しかし残念ながら、事はそう短絡的にはいきません。
先ほど姿勢の良し悪しを判断するのに「体の(緊張度合いではなく)リラックス度合いも参考にする」と書きましたが、その辺りに関係してきます。
例えば立つ時や歩く時、体の内側や後ろ側の筋肉を使えていると全身がリラックスしやすくなります。「なら、やっぱり内側の筋肉を鍛えればいいのでは?」と言いたくなりますが、ポイントはどれほど内側の筋力があっても立つ時や歩く時に使えなければ全く意味はないということです。
大切なことは、筋力の多少ではなく、立つ時や歩くべき時など使うべき時に使うべき筋肉を使い、使うべきでない筋肉はリラックスできているかどうかです。メリハリのある体の使い方ができるようになりたいものです。
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