懸命に筋トレやストレッチをやっても結果がついてこない本当の理由

あなたはどうして筋トレやストレッチをするのでしょうか?

もっと技術やパフォーマンスを高めて結果を出したいから?

そうですよね。筋トレやストレッチをやられている方の多くは他にスポーツ競技などをやられていて、そのための身体づくりの一環として筋トレやストレッチをおこなっていることがほとんどです。

実はこれを書いている院長自身も10代から20代前半までは、筋トレやストレッチが身体づくりだと信じていました。だからこそ分かります。

筋肉に偏ってしまうことが、ケガが多くなってしまったり、結果がついてこなくなってしまう大きな理由なのです。

分かりにくいですよね? では、もう少しお話ししていきましょう。

筋トレやストレッチの盲点

筋トレやストレッチの盲点

筋トレは筋力を高めて、動きを力強くするためにおこないます。

ストレッチは筋肉や関節の柔軟性を高めるためにおこないます。関節まわりの筋肉の柔軟性が高まるにつれて関節の可動域も増えていくと考えて良いので、関節の柔軟性についても主に筋肉の柔軟性が大切と考えて良いでしょう。

つまり筋トレもストレッチも、筋肉のことだけしか考えていないトレーニングだということです。

身体というのは筋肉だけでできているのではありません。骨だって、内臓だって、脳や神経だってあります。

「いやいや、身体を動かすのは筋肉だろう?!」

そんな声が聞こえてくるようです。

本当にそうでしょうか?

立ち方、歩き方から見えてくる本当の理由

今、何気なく普通に立ってみてください。軽く歩いてみてもいいですよ。

立ったり、歩いたりしたときの姿勢やバランスはどうなっていますか?

もし、あなたがご自分の姿勢やバランスを感じられないのなら、重症だと考えてくださいね。

では、あなたの姿勢やバランスを確認しましょう。

<あなたの姿勢やバランスは?>
  • 猫背
  • 反り腰
  • ガニ股
  • 前に重心がかかっている
  • 太ももや股関節の外側が石のように硬い

あなたに当てはまる姿勢やバランスはありましたか?

これらの姿勢は多少の違いはありますが、全て脚の前側や外側が緊張しやすいという共通点があります。

「だから何?」という声も聞こえてきそうですが、実はこれらの姿勢やバランスが決定的に重要なんです。

姿勢やバランスが悪いと前に進めない理由

前と後ろの筋肉が同時に緊張すると関節は固定される

なぜなら脚の前や外側を緊張させて立ったり歩いたりしているということは、主に大腿四頭筋を使って立ったり歩いたりしているということが言えるからです。

「え? 立つときって大腿四頭筋を使うものでしょ?!」と思われた方もいるかも知れません。

実は、立つときに大腿四頭筋で支えてしまうと大きなデメリットがあるんです!

大腿四頭筋は体内で一番大きな筋肉で、股関節を曲げたり膝を伸ばしたりする働きがあります。

股関節を曲げ、膝を伸ばすという動きは脚を前に振り出す動きですから、体幹を後退させる動きです。

つまり大腿四頭筋で体を支えていると、歩いたり走ったりしようとして脚を後ろに送るときに邪魔になってしまいます。

上の図をご覧ください。

肘の前側の上腕二頭筋と後ろ側の上腕三頭筋を同時に緊張させると肘が固定されるのと全く同じです。歩くときに体を支えるための太ももの前側と脚を後ろに振る後ろ側の筋肉を同時に収縮させようとするのは非効率であるのと同時に股関節の動きが悪くなるのです。

立つときには臀部から太ももの裏側の筋肉で体を支えるのが基本なんです!

筋肉を緊張させて関節を固めたまま動いていると?

表と裏の筋肉を緊張させて関節を固定させているのに、無理やり関節を動かそうとすればどうなるのか?

関節が固定されているということはブレーキがかかっているのと同じですから、動きが鈍くなります。当然油の切れた自転車に乗っているように疲れやすくなります。

そして固まっている関節を無理に動かしますので、ケガをしたり痛めたりしやすくなります。

<筋肉を緊張させて関節を固めたまま動いていると?>
  • 動きが鈍くなる
  • ケガをしやすくなる
  • 体を痛めやすくなる
  • 疲れやすくなる
  • 思うように身体がコントロールできなくなる

立ったり歩いたりしているときの姿勢というのは全ての動きの基本です。前重心で外側も緊張しているような姿勢では、筋肉や関節も凝り固まって上手く働けません。

この緊張状態は、脚だけの問題ではなく全身に影響を及ぼします。

つまり、どれほど筋トレやストレッチをしても、思うような結果が出せないということになっても全く不思議ではないのです。

え? 自分は別に身体のコントロールには困ってない?

本当にそうですか? 一つ試してみませんか?

シンプルな動きなのに案外できないということは?

動画をご覧になって、いかがですか?

とてもシンプルな動きですが、案外できないものが1つや2つはあったのではないですか?

こんなにシンプルな動きなのに、思うようにできないということは、どういうことだと思いますか?

そうですね。あなたの身体はご自分が考えているよりも、緊張が強くて凝り固まっているということです。

そして思うように身体をコントロールすることもできていないということですね。

さあ、どうしますか?

硬い筋肉を柔らかくゆるめたくなってきませんか?

では、その方法をご紹介する前に一つ実験してみましょう!(体を痛めている方は無理にやらず読むだけにしておいてくださいね!)

硬い筋肉と柔らかい筋肉、どちらが働きやすい?

柔らかくゆるんでいるのが良い筋肉!

まず普通の姿勢でスクワットをしてみます。

これは問題なくできますよね?

次に倒れるギリギリまで前のめりになったまま爪先立ちをした状態で、膝の屈伸(スクワット)をしてみましょう。

いかがですか?

できるとは思いますが、結構バランス取るのが難しくなりますし、筋肉がプルプル震えたりしますよね。

そう、普通の姿勢と比べて、前傾姿勢だとスクワットがやりにくくなります。

それがなぜかと言えば、ここまでお話ししてきたように、普段より前のめりだとバランスが悪くなって筋肉が緊張するからです。

前のめりだと普段の姿勢より大腿四頭筋で緊張させて体を支えています。

ところが大腿四頭筋は体を支えるので精一杯なのに、スクワットで膝を曲げるためには大腿四頭筋の力を抜く必要があります。

非常に矛盾した状態です。だからプルプル震えますし、場合によってはケガをしやすくなるんです。

普通の姿勢だと、仮に前に重心がかかる傾向があるにしても、前のめりの爪先立ちに比べれば筋肉がゆるんで柔らかくなっています。

ゆるんで柔らかい筋肉は、働く準備ができている筋肉です。だからスクワットがしやすいんです。

でも先程お話ししたように、あなたの姿勢はあなたが考えているより重心が前側や外側にかかっています。

筋肉が無駄に緊張していますし、関節まわりも硬くなって動きにくいし、身体のコントロールも効かなくなっています。

<あなたの姿勢やバランスは?>
  • 猫背
  • 反り腰
  • ガニ股
  • 前に重心がかかっている
  • 太ももや股関節の外側が石のように硬い

では、筋肉をもっと柔らかくするためにはどうしたらいいでしょうか?

ちょっと次の図を見てみましょう。

筋肉の柔らかさと姿勢・バランスとの関係

残念ながら、いきなり姿勢・バランスが良くなって、筋肉もゆるんでフワフワ柔らかくなっちゃうような便利なショートカット法はありません。

いや、仮にそんなショートカット法があったとしても、短時間でできるようになったことは、ありがたみがないので短時間で忘れます。その意味でも地道な積み重ねは大事ですよね?

さて筋肉が少し柔らかくなると、少し姿勢やバランスが整えやすくなります。そして姿勢やバランスが少し良くなると、筋肉が少しゆるみやすくなります。そして……

この繰り返しが大切です。このルートを地道に繰り返す意志がある人だけが、姿勢やバランスよく、且つゆるんで柔らかい筋肉を手に入れることができます。

生まれてこの方、姿勢に気にせずに体を緊張させて運動してきたのだとしたら、相応の時間がかかるのも仕方ありません。

つまり地道に積み重ねることができる人だけが、ケガしにくく、痛めにくい、そして動きもスムーズな身体を手に入れられるのです。

あとはあなたのやる気次第。時間に余裕があればのんびり気長に身体と向き合うのも良いでしょう。

また本気で身体と向き合えば、そして身体と向き合うことを楽しめれば、比較的短時間で目指すものを手に入れられるかも知れません。

さあ! あなたはどうしますか?

このあと、ケガしにくく、痛めにくい、そして身体を思うようにコントロールできるような動きを手に入れる方法をもっと具体的にお話ししようと思います。

身体と向き合ってみようかなと少しでも思った方だけお読みくださいね!

どこから身体のコントロールを回復するのが早道か?

先程お話ししたように筋肉をゆるめ、バランスを修正して、ということを繰り返すにしても、どこから手をつけるかという問題がありますよね?

図のように比較的とっつきやすいトレーニングから、かなり難易度の高いトレーニングまであります。

どうしましょう?

いきなり難易度の高いトレーニングから始めてみますか?

実は、私がこのような身体の使い方を学び始めた頃は、まだ方法論が確立されていなかったので、いきなり全身をゆるめるというトレーニングを開始しました。ゆる体操の前身である基礎ゆるというメソッドです。

これね、方法としては、とても素晴らしいんですよ。でも大変。

ポイントが絞りきれないので、なんとなくゆるめるというトレーニングに終始してしまいます。

あなただったら、どこから手をつけますか?

これね、やっぱりやりやすい簡単なところから始めて、徐々にステップアップしていく方が結果として早いですし、おすすめです。

「いやいや、やっぱり一番大事な体幹のバランスをすぐに整えたい」ですって?!

気持ちは分かります。

そういう方もいらっしゃると思いますので、今日は一つだけポイントをお話ししましょう。

ついてきてくださいよ!

ここから始めよう! 筋肉を柔らかくするたった一つのコツ!

(小さい声で)弁慶の泣き所ってご存知ですか?

内緒ですけど、この弁慶の泣き所、つまりスネの内側の脛骨に乗るように立てると一番身体がリラックスしやすいんです。

硬い骨で体を支えてもらえる分、体を支える筋力は少なくて済むからです。

ということはその分パフォーマンスにまわせる筋力が増えるということです。

つまり骨で立つのがコツ。なんちゃって(笑)

あ、怒鳴り声が聞こえる…… 待って、物を投げないで!

「脛骨で立つって、そんなもんできるか! 骨なんて感じたこともないわ!」

そうですよね。なかなか骨なんて感じられませんよね?

ではやり方次第で、骨が感じられることが分かれば、どうですか?

脛骨に乗るトレーニングもやる気が出てきそうですか?

それでは、骨を感じるトレーニングをご紹介しましょう!

3分で骨を感じるトレーニングとは?

人や物にぶつからないとことに立ちます。

そして両手をダランと垂らして、手首から手をプラプラとゆすってみましょう。

今、左右のどちらがゆすりやすいですか?

それでは、そのゆすりやすい側の手で、ゆすりにくい側の手をマッサージします。

今回大切なのは、骨ですよね。実は手のひらの中には、指から続く中手骨という骨が5本通っています。

この中手骨をマッサージします。

ポイントは2つだけ!

<中手骨のマッサージ2つのポイント!>
  1. 骨の形・硬さ・長さを感じる!
  2. 少し痛みを感じるくらいの方が効果を実感しやすい!

このポイントを押さえながら、丁寧に手のひらの中の指の骨をマッサージしていきましょう!

いいですか、今回はゆすりやすい側の手で、ゆすりにくい側をマッサージするんですよ?

忘れてませんね?

マッサージが終わったら、もう一度手をダランと下げてプラプラとゆすってみましょう!

いかがですか?

なんか手のひらの中で骨が動いているのを感じられたかも知れません。

指が手のひらまで続いているように感じられた方もいらっしゃるかも知れませんね。

いずれにしても、ゆすりにくかった側がさっきよりプラプラゆれやすく感じたら大成功です!

おめでとうございます!

あなたは、物心ついて初めて動きの中で骨を実感できました!

身体って変わるでしょう?

ポイントを押さえれば、案外動きも変わるでしょう?

こういうのを一つ一つ積み重ねていくことで、身体も動きも変わっていくんです!

感じ方や動きが変わったということは、筋肉に命令を出し、身体を感じている脳神経の働きも変わったということです。

今、感じた変化を大切になさってください!

ここがあなたのスタート地点です! ここから一つ一つ積み重ねていきましょう!

筋トレやストレッチ以外の全身を活かす動きを学ぶことで、筋トレやストレッチはさらにイキイキと働き始めるのです!

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あなたなら、どちらを選びますか?

え?! だって脛骨じゃないじゃんと思った方は?

「いやいやちょっと待って! 今、手のひらの中の指の骨は感じたけど、立ち方に関係する脚の骨じゃないじゃん!」

そんな風に思われた方はいらっしゃいますか?

そういう方は、もう一度この図をご覧ください。

手より、脚の方が感じにくいとなっていますよね?

学ぶ順番が大事なんです。

自動車の運転だって、始めてすぐの人に高速道路で教習はしないでしょう?

そう! やっぱり物事っていうのは簡単な内容、基本から積み重ねていくことが一番の近道

つまりいきなり脚の骨を感じましょうというのは、上達論で考えるなら乱暴なんですね。

でも、手の骨を感じらたなら大丈夫!

きちんと積み重ねていくことで、脚の骨も感じられるようになります!

ご安心ください!

ゆるふわ身体づくりのカリキュラムは、このような学ぶ順番も考えて構成されています。

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