本当に多くの方が、膝関節に痛みや違和感を感じています。
- 病院で検査をしても深刻な状態ではないと言われたのに痛みも違和感も変わらない。
- 本当に筋肉トレーニングをして筋力をつけたら和らぐの?
そんな風に疑問をお持ちの方も増えています。
この記事は、そんなあなたの膝関節を守るためのヒントになるはずです!
見た目だけじゃない!本当に体に良い姿勢とは?
もし外観が良い姿勢と体に良い姿勢は違うと言われたらあなたはどう感じますか?
今のあなたとは真反対のメカニズムの立ち方・歩き方があると言われたらすぐに納得できるでしょうか?
そしてそのメカニズムの違いが筋肉や関節の痛み、パフォーマンスの違いに直結していると言われたら?
街中を見回しても、多くの方が立ったり歩いたり、普通にこなしています。
そこに筋肉の使い方やメカニズムが根本的に違う身体運動が隠れていると言われてもピンとくる方の方が少ないでしょう。
今回は、太ももの筋肉をテーマにシンプルに立ち方・歩き方を解説していきます。
内容はシンプルですがとても奥深い内容が含まれています。
膝関節等の痛みや健康に関係がある方だけでなく、部活やスポーツに関わっている方々にもきっと興味をお持ちいただければと思います。
膝関節を守るカギ!立ち方・歩き方で重要な太ももの筋肉とは?
太ももの筋肉というと前側の大腿四頭筋をイメージされる方も多いかと思います。でも太ももには前側だけでなく後ろ側も、外側も内側もあります。
その中で今回はシンプルに解説するために前側と後ろ側だけで考えます。
分かりやすく言えば、太ももの前側の筋肉は、太ももを前に振り上げる筋肉です。そして太ももの後ろ側の筋肉は太ももを後ろに送る筋肉です。
それでは膝関節を守るためにはどちらの筋肉を使うのが大事なのでしょうか?
一般的には太ももの前側の大腿四頭筋が重要と言われます。本当にそうでしょうか?
ちょっと簡単な実験してみましょう。
姿勢の真実を体感!簡単にできるシンプル実験
まずは肘を直角の90度で固定してみてください。
今、あなたは肘が伸びた状態から曲げて直角に固定しましたか?
それとも肘を曲げた状態から伸ばして直角に固定したでしょうか?
伸ばした状態の肘を曲げて直角に固定した場合は肘を曲げる筋肉、力こぶの上腕二頭筋が働きます。
見た目は同じでも大違い!筋肉の使い方が体に与える影響
一方で、曲げた状態の肘を伸ばして直角に固定した場合には力こぶの反対側についている上腕三頭筋が働いています。
見た目は同じように肘を直角、90度に固定しているのに使っている筋肉が真反対!
使っている筋肉が真反対ということは身体運動のメカニズムとしても真反対であることを意味します。
実はこの考え方が立ち方を考える際にとても重要です。
太ももの筋肉から考える立ち方・歩き方の秘密
同じように立ったり歩いたりしているように見えても、全く別の筋肉を使っている可能性があることを示しているからです。
今回はシンプルに考えるために太ももの前側と後ろ側だけ考えてみましょう。
あなたは太ももの前側の筋肉と後ろ側の筋肉のどちらを使って立っていますか?
ぜひ立ち方や歩き方をもう一度じっくり感じて、感覚を観察してみてください。
実は、膝や股関節に違和感や不安ではじめ鍼灸整骨院に来院される方のおおよそ7割以上の方が立ち方や歩き方に特徴があると感じています。
膝関節に不安がある方が陥りがちな立ち方の特徴
それは立つときや歩くときの重心バランスが前に偏りすぎているんですね。
足の親指の付け根、母指球に体重をかけるのが正解という本来は誤った考え方が広まっていることも一因かも知れません。
重心バランスが前のめり過ぎると、一つの問題が生じてきます。
それは太ももの前側の筋肉、大腿四頭筋で体を支えてしまうということです。
大腿四頭筋で体を支えることの何が問題なのでしょうか?
膝を守る新常識!大腿四頭筋に頼らない立ち方とは?
膝関節が痛むというとき、検査で軟骨や靭帯に大きな問題がなければ病院やリハビリでは「筋力が落ちたから」「柔軟性がなくなったから」という説明を受けることがほとんどです。
だから「低下した筋力を補う」ということで大腿四頭筋の筋肉トレーニングを指導されることになります。
でもね、大腿四頭筋の働きをもう一度考えてみましょう。
重心バランスの前傾と大腿四頭筋の関係の真実
大腿四頭筋は股関節と膝関節という2つの関節にまたがる人体最大の筋肉です。簡単に言えば、股関節を曲げて膝を持ち上げることに加えて、膝関節を伸ばす筋肉です。
つまり太ももの前側の大腿四頭筋で体を支えている間はずっと膝は伸展状態で固定されています。だから膝関節が曲げにくくなるのです。
重心バランスが前にかかり、太ももの前側の大腿四頭筋で体を支えているこの状態で歩いたり、低く屈んだり、正座をすることを想像してみてください。
大腿四頭筋の働きから見直す膝の痛みの原因
大腿四頭筋で体を支えて力が入っているので膝は固定されて曲がりにくくなっています。
その固まった状態のままで、歩いたり屈んだりお座りしたりすることを繰り返していればだんだん筋肉も腱も損傷して痛んでいきます。
このように膝の筋肉に力が入って関節が固まった状態で膝関節を動かしていれば、太ももの骨(大腿骨)とスネ(脛骨)の間にある膝関節の軟骨だってすり減るのが早くなってしまいます。
それでは、膝関節や周囲の筋肉や腱を守るためにはどうすれば良いのでしょうか?
膝関節にやさしい立ち方・歩き方の学び方
大切なのは、膝関節を伸ばす筋肉(大腿四頭筋)の力を入れっぱなしで膝関節を曲げないということです。
逆に言えば大腿四頭筋の力を抜いてから屈んだり正座をしたりすることを習慣づけるということです。
歩くときにも筋肉に力を入れたり抜いたりしながら、メリハリをつけた歩き方をすることが大切です。
ところが重心バランスを前にして太ももの前側の筋肉で体を支えていると、大腿四頭筋の力を上手に抜くことが難しいんですね。
そこでおすすめなのが、太ももと股関節の裏側の筋肉(ハムストリングス)で立ったり歩いたりする立ち方と歩き方です。
これまで無意識・無自覚で数十年続けてきた太ももの前側の筋肉で体を支えるのとは真反対の立ち方・歩き方ですから、多少のコツを習得し、身につけることが必要になります。
膝関節の違和感や不安感が強くなる前に、膝が悲鳴を上げる前に、ぜひ取り組んでみてください!
膝と股関節を守る!はじめ鍼灸整骨院の特別プログラム紹介
はじめ鍼灸整骨院では「ひざ・股関節健康サポートプログラム」をご用意して、膝関節や股関節にやさしい立ち方や歩き方を習得しやすいスモールステップ方式カリキュラムで指導しています。
まずは個別カウンセリング・総合チェックであなたの姿勢や状態を確認してみましょう!
どうぞお気軽にご参加ください!