ペットの鍼灸師が選ぶシニアのペットの健康管理に大切な3つのポイント

ペットの鍼灸師が選ぶシニアのペットの健康管理の3つのポイントペットの健康管理

犬と猫の比較で考えるライフステージ別の健康管理のポイントを考えるこのシリーズ。

ここまで、お迎え直後の幼年期、成年期と見てきました。

今回は10〜11歳以降のシニア期のワンちゃん、猫ちゃんと豊かに幸せに暮らしていただくことを願って、書いてみました。

歳をとってくることで、何が変わって何が変わらないのかが見えてきますよ!

▼前回までの記事はこちらから▼

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年をとる早さは人の4〜5倍!

ペットの鍼灸師が選ぶシニアのペットの健康管理の3つのポイント

ワンちゃんや猫ちゃんの平均寿命はどれくらいでしょうか。

嬉しいことに、最近ではずいぶん延びている印象があります。

個人的には感覚では、ワンちゃんが13〜14歳くらい、猫さんが16〜17歳くらいでしょうか。

もちろん体型や病気やケガの有無などで変わってくるわけですが、長寿の猫さんだと20歳を超えることも珍しくありません。

人の寿命が80歳だとすると、20歳で4倍、16歳で5倍の、13歳で約6倍の違いがあることになります。

言い方を換えると、特に10〜11歳以上のシニアの子では、1年間で4〜6歳分も年を取るということになります。

季節を過ぎるごとに1歳分老いていくイメージでしょうか。

ですから、シニアのワンちゃん、猫さんは「ついこの間まで元気だったのに急に体調が変化した」そんなことも起こり得ます。

そんなことを頭に置いて、読み進めてみてくださいね。

年だから仕方ない?

ペットの鍼灸師が選ぶシニアのペットの健康管理の3つのポイント

ワンちゃんも猫ちゃんも、10〜11歳くらいになると落ち着いてくる子が多いです。

  • 遊ぶ時間より、寝ている時間が多くなる。
  • 段差があると次の一歩をためらう。
  • 足腰が弱くなる。ふらつくことが多い。
  • 毛ヅヤが悪くなる。

思い当たるところはありませんか?

もちろん年齢が原因のこともあるのですが、病気やケガ・痛みが隠れていることもあります。

というわけで、これらの状態に気づいたら、まずは動物病院で健康診断を!

健康診断の頻度はどれくらい?

ペットの鍼灸師が選ぶシニアのペットの健康管理の3つのポイント

まず「健康診断なんて受ける必要があるの?」なんて人もいると思いますので、ご質問にお答えしましょう!

ここでポイントになるのは、ワンちゃんや猫さんは1年間で4〜5歳も年を取るという事実です。

人はどれくらいの頻度で健康診断を受けているでしょうか?

1年に1回くらい受けているという方が多いのではないでしょうか?

1年間に4〜5歳も年をとるわんちゃん、猫さんはどれくらいの頻度で受けたらいいと思いますか?

人が年をとるスピードに合わせるなら、季節に1回くらいの頻度でしょうか。

「でも1年に4回は多いなあ」と思われる方もいらっしゃると思います。

そこでご提案したいのは、1年に2回くらいのペースでレントゲン写真や血液検査も含めた健康診断をすること。

1回は比較的軽めに、1回は少し詳しくスクリーニングする感じでもいいかも知れません。

是非かかりつけの動物病院で相談してみてくださいね。

健康診断で見つかる病気やケガ

さて、健康診断は、比較的発生しやすい病気やケガなどがないかチェックするために行います。

すべての病気やケガの有無が分かる訳ではありませんし、私個人のイメージでは年齢のせいに含まれる状態の、甲状腺ホルモンの低下やワンちゃんの心臓・腎臓、猫さんの腎臓の問題も入ってきます。

大事なことは、早めに状態の変化が分かれば早めに手が打てるということ。

人もペットも年齢に勝つことはできませんが、上手に付き合って暮らしやすくなる方法はあるんですね。

早め早めに手を打つことで、生活の質を維持しやすくなるんです!

生活の質の維持という意味では、体調を崩す前のケアも大事です。

体調を崩す前のケアも大事

ペットの鍼灸師が選ぶシニアのペットの健康管理の3つのポイント

若い頃からやってきた、歯みがきや爪切り、お尻しぼり、ブラッシングなどはシニアでももちろん続けてください。

「シニアになってきたな。そろそろライフステージが変わったかな」と感じたらフードを変えることも考えてくださいね。

かかりつけの動物病院でご相談いただくと良いと思います。

「足腰が弱くなってきたな」感じたのであれば、ホットパックを背中や腰・股関節のあたりなどに当ててあげるのもおすすめです。

最近は、小豆などが入って電子レンジで手軽に温められるホットパックも市販されています。

小さめのハンドタオルを水で湿らせて、電子レンジで1分ほどチンするのも簡単です。温まったタオルを軽く広げてビニル袋に入れてあげると体が濡れることもないのでおすすめです。

熱すぎるようであれば、温度調節として体との間に乾いたタオルを適宜かませてあげてください。

気持ち良さそうにしているのであれば続行です。

もしイヤそうにするのであれば、無理に続ける必要はありません。

シニアの子のケアの方法はあまりない

人では、鍼灸マッサージや整体、アロマセラピーなど各種のリラクゼーション法があります。スポーツやヨガ、筋トレなどの方法もたくさんあります。

病気やケガなど大きく体調を崩す前に、健康管理をするケアが一杯あるのです。

一方で、ワンちゃんや猫さんではどうでしょうか?

体調を崩したあとは動物病院にかかるという手段があるとはいえ、体調を崩す前のケアが充実しているとは言えません。

そんな数少ない体調を崩す前のケアの一つが、ペットのはり灸です!

次回はペットのはり灸のお話です

獣医師、鍼灸マッサージ師、柔道整復師という5つの国家資格を持つ平山はじめが、最後にたどり着いたのは鍼灸でした。

おかげさまで獣医師と鍼灸師という資格を持って、北海道でペットにはり灸する先駆けとして活動してここまで12年間以上、のべ4175匹以上の子に施術をしてくることができました。

次回は、そんなペットのはり灸についてご紹介しますね。

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