犬と猫の比較でわかる!成年期のペットとの生活をもう一度確認しよう!

犬と猫の比較でわかる!青年期のペットとの生活をもう一度確認しよう!ペットの健康管理

犬と猫。

案外、一緒くたにされてしまうことも多いのですが、元々の習性や性格は違うところも多いのです。

前回は、お迎えした直後の幼年期について、動物病院やしつけのポイントなどについてお話ししました。

今回は去勢・避妊手術後の1歳くらいから10歳前後くらいの成年期の暮らし・生活のヒントをお話しします!

▼前回の記事はこちら!▼

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まずはご飯から!

犬と猫の比較でわかる!青年期のペットとの生活をもう一度確認しよう!

そもそもワンちゃんも猫さんも獲物を狩りして食べていました。

同じ地域で狩猟をしていれば、獲物の種類はそれほど多くはないでしょう。

当然ですが、火を使ったり調理したりすることもありません。

ぶっちゃけて言えば、食材や味の変化に慣れていないのです。

また人の味覚を基準に塩分を入れればワンちゃん、猫さんには多すぎます。

つまり、犬と猫の栄養学は、人の栄養学とは違うのです。

総合栄養食と一般栄養食

そこまで勉強して、ワンちゃん・猫ちゃんとのコミュニケーションの時間を削ってでも、手作りするという考え方ももちろんあります。

一方で、信頼できるメーカーの市販のフードをあげるという考え方もあるでしょう。

ワンちゃんでも猫さんでも、市販のフードをあげる際には必ずチェックが必要です。

それが総合栄養食と一般栄養食。

総合栄養食は、基本的にそれだけ食べてれば栄養が賄えるし、健康も維持できるというフードのこと。一方、一般栄養食はおやつやふりかけのイメージですね。

ですから、食事として与える場合には必ず総合栄養食を選ぶようにしてください。

ポイントは「良いフードよりうちの子に合うフード」です!

肥満は病気!

太ってる子って愛嬌があって可愛いんですよね。

私もそう思います。

でも獣医師の視点からは、ワンちゃんも猫さんも太らせることはおすすめしません。

なぜなら、体が重くなると関節を痛めやすくなりますし、ある種の病気にもなりやすくなります。

万一、お薬や手術が必要になったとき、重い分だけ余計にお薬や麻酔の量が必要になります。

やっぱり、適正体重を心がけることをおすすめします。

特に、去勢や避妊手術後はホルモンの関係で同じご飯の量でも太る体質になります。

ですので、去勢や避妊後は、手術前のご飯の量の3割減を目安にして調整してください。

「足りない」と言われますが、グッと我慢です。

体重管理できるおやつのあげ方

飼い主さんがそこで我慢できないと、フードの量を増やしてしまったり、おやつをあげてしまったりします。

気持ちはわかりますので、今回は体重管理できるおやつのあげ方を伝授しちゃいます!

①今あるおやつをすべて処分します!

処分方法はお任せします!

②一日分の総合栄養食をグラム単位で計ります!

グラム単位でなく、カップなどで測るとワンちゃんも猫ちゃんも案外体重が変わってしまいます。

③一日分の総合栄養食からおやつであげたい量を分け、残りをさらに食事の回数によって分けます!

一日2回なら、おやつを除いて残った量を半分を目安に分けるということですね。

このようにすると、おやつを含め一日に食べるご飯の量は一定ですので、体重管理しやすいというわけです。

注意事項もあります。

胃腸が弱い子では、一定時間お腹を休ませることが必要な場合があります。

そのような子では、間食することで体調を崩す場合があります。間食を含めその子に適した食事の回数を見つけてあげてください!

ワンちゃん、猫さん共通のケア

犬と猫の比較でわかる!青年期のペットとの生活を再確認しよう!

ここでは、ワンちゃん、猫さん共通のポイントを取り上げます。

今回は、安全地帯の確保や、体のケア、安全に動物病院に連れて行くコツについてお話しします!

安全地帯を確保しよう!

ワンちゃんも猫ちゃんも、お家の中でさらに安全地帯、休憩場所を用意してあげてください。

ワンちゃんの場合はケージやサークル、猫ちゃんの場合は高いところに行ける動線を確保してあげてください。

猫さんは、仮に狭いお部屋で飼うことになっても、高低差があるところを行き来できれば案外ストレスを感じにくいようです。

その意味では、キャットタワーなどもやっぱり選択肢に入ってきますね。

猫さんや小型のワンちゃんでは部屋にキャリーを置きっぱなしにして、安全地帯として利用するのもおすすめです。

キャリーを安全地帯としておくと、動物病院に行くときなども案外入ってくれやすくなりますよ!

お家でできる体のケア

今からご紹介するのは、慣れればご自宅でもできる体のケアです。

動物病院で質問するとやり方を教えてくれますし、やはり難しければ動物病院やペットサロンにお願いすることもできます。

こういうケアが必要ということを知っておけば何かしらの対応ができるということですね。

幼年期の回でもお話しましたが、社会化期にこれらのケアをできるように慣らしておくことはとても大切です。

それでは、それぞれ見ていきましょう。

まずは歯磨きから!

まずは歯磨きですね。

お口のケアは、おそらく多くの方が想像されているよりも大切です。

全身麻酔での歯石のケアは一生に1回が目安なんてことも言われますが、歯磨きをしなければ歯石が付くのも早くなるので歯石除去の回数が増える可能性もあります。

しかしそれだけではありません。お口の中の炎症がひどくなれば、血流に乗って細菌が体内に入ります。

その細菌が心臓とか腎臓とかの体内で悪さをすることもありうるのです。

つまりお口のケアは全身の体調管理に必要だということなんですね。

やり方は動物病院で確認してもらうのが一番ですが、基本的には歯の表面部分をやさしく撫でるくらいでちょうど良いです。

磨こうと思ってしまうと強すぎてしまいますので、お気をつけください!

お互いの安全のために爪切りを!

ワンちゃんも猫さんも爪切りは必要です。ワンちゃんは爪が伸びすぎると歩きづらくなりますし、猫さんの爪は鋭いので人を傷つけてしまう恐れもあります。

またネコさんの爪は、伸びすぎるとグルッと丸く湾曲して爪が自分に刺さってしまうこともあります。

必ず定期的にチェックするようにしてあげてください。

猫さんの爪は比較的切りやすいので、お家でできることも少なくありません。深爪すると出血しますので、血管を切らない程度に切ってあげてください。

ワンちゃんも基本は同じですが、爪の色が濃くて血管が見えにくいことが多いです。難しい時は、定期的に動物病院やペットサロンでお願いしてください。

毛の長さにかかわらずブラッシング!

種類によって毛が抜けやすい子、抜けにくい子がいますが、定期的にブラッシングしてあげてください。

特に毛が長い子ですと、放置すると毛玉ができて皮膚の状態が悪化する場合もあります。

猫ちゃんでは毛玉を吐きやすい子がいますが、毛が生え変わる時期は特に丁寧にブラッシングすることでコントロールしやすくなってきます。

定期的にブラッシングをすることで、皮膚や関節の状態も確認できます。

やはりスキンシップは大切ですね!

意外と忘れがちなお尻搾り

ワンちゃんも猫ちゃんもお尻のまわりに肛門腺という匂いでお互いを識別する分泌物を出す部分があります。

通常はうんちが出るときに自然と肛門腺が搾られるのですが、中には出にくい子がいます。

特に床とか地面にお尻を擦りつける子は要注意!

あまり肛門腺が溜まってしまうと炎症を起こす子がいるんですね。

やり方を覚えればお家でもできますがコツが要りますので、動物病院やペットサロンで定期的にチェックしてもらうといいと思います!

安全に動物病院に行くためのコツ

何か問題があったとき安全に動物病院にかかる方法も知っておくと便利です。

とは言っても難しいことはありません。

例えば、普段から安全地帯として使用しているキャリーに入っていれば無駄に興奮しないで動物病院に行くことができます。

多少興奮しても、爪切りをしてあればお互いにケガをしにくくなります。

興奮しやすい子の場合、ワンちゃんでは必ずリードを付けるようにしてください。

ネコさんの場合、興奮して逃げ出してしまうと猫ちゃんも動物病院のスタッフもケガをしてしまう恐れがあります。

もしお家の猫さんが興奮しやすいようなら一つ提案があります。

大きめの洗濯ネットです。その洗濯ネットの中に猫さんを入れてきてください。

一見かわいそうに感じるかも知れませんが、洗濯ネットに入っていると走り回ることはできませんのでお互いがケガをするリスクがグンと減ります。

洗濯ネット越しでも体の確認はできますし、必要な場合には注射も打つことができます。

猫ちゃんに洗濯ネットというのは思いの外、有効な手段です。

ぜひ覚えておいてください!

ワンちゃんの注意事項

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ここからは、ワンちゃんの注意事項をいくつかお話しします。

ワンちゃんはお散歩に行くことも多いですし、遊び方や感情表現も豊かなのでその分注意事項も増えるんです。

ぜひチェックしてワンちゃんとの時間を豊かなものにしてください!

夏の散歩は、道路に触れてから!

最初にお話ししたいのは、暑い季節のお散歩について。

夏を中心にした暑い時期は、お散歩で通る道路も暑くなっています。

人は靴を履いていますし、顔の位置がアスファルトから離れていますので、あまり暑く感じないこともありますが、ワンちゃんは道路に体も顔も近いですよね?

ですから、人よりも道路からの照り返しを受けやすいんです!

早朝はまだそうでもないですが、夕方は陽が落ちても道路の暑さが残っていることもあります。

暑い季節は、是非お散歩前に道路に直接手で触れてみて、温度を確認してあげてください!

ワンちゃんの体は段差に弱い

特にダックスフントさんなど胴が長めのワンちゃんが中心になりますが、足腰が強いとは言えない子がいます。

元々特に関節が弱い子もいますので、どれほど注意しても痛めてしまうこともあります。

それでも注意するに越したことはありませんよね?

そんなときご注意いただきたいのが段差です。

お家の中ではソファに飛び乗るとか、お散歩では車道と歩道の間の段差とかいろいろあると思いますが、できるだけ段差の上り下りは避ける方が無難です。

それでも腰や関節を痛める子はいます。

いますが、できるだけ注意をしていたかどうかで、飼い主さんの気持ちも変わってくるものです。

完全にというつもりはありませんが、できる範囲でご注意ください。

グルグル回るのはやめて〜!

例えば、ご飯を待っているときなど、一ヶ所でグルグル回って、やめない子がいます。

「ご飯だ!ご飯だ!」という気持ちはもちろん分かります。

でも、このグルグルも関節を痛める原因になることがあります。

もちろん1回2回なら大丈夫です。

しかしそれが毎日、何ヶ月も何年もだと心配です。

例えば、股関節を痛めて立てなくなってしまった子もいます。

できれば社会化期にしつけられるのが良いでしょうが、社会化期が過ぎてしまってもできればやめさせたいクセなんです。

おもちゃを咥えて振り回すのも!

おもちゃを咥えて振り回して遊ぶ子がいます。

楽しそうなので、微笑ましく見ていることもあるでしょう。

でもこの遊びも大きなリスクがあります。

首を痛めることが多いのです。

人間から見れば小さなおもちゃでもワンちゃんから見ればかなり大きくて重さのあるおもちゃです。

そんなおもちゃを咥えて振り回すと、首に強い衝撃がかかるのです。

結果として、首を痛めてしまう子が少なくありません。

ひどいケースだと、身動きできなくなる子もいました。

もし思い当たることがおありの方。

咥えて振り回すおもちゃを処分したり、別の遊びに誘導したりしてでもやめさせて欲しい遊び方です。

グルグル回るのと同様に、工夫してなんとかやめさせてください!

次回は、シニア期のお話です!

今回は、成年期のワンちゃん、猫さんの日常の注意事項についてお話してきました。

次回は10〜11歳くらい以降の生活のポイントについてお話しします!

どうぞお楽しみに!

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