身体とココロが関係していると突然言われても、戸惑ってしまう方もいるかも知れません。でもあなたはきっとどこかで「肩の力を抜く」という言葉を聞いたことがあると思います。
どういう状況で「肩の力を抜いて」と声をかけたり、かけられたりしましたか?
ちょっと思い出してみましょう。いかがですか?
スポーツの試合や何か舞台などの本番の前などに「肩の力を抜いて」という言葉を使われることが多いですよね。それは何故でしょうか?
「肩の力を抜いて」と言われる理由とは?肩こりとは違う新たな視点
筋肉が緊張して肩こりがひどい方に「肩の力を抜いて」というのは理解しやすいです。筋肉の力を抜くことで、肩こりのつらさを軽くしてあげようという優しさの気持ちまで感じます。
では、試合や本番の前に「肩の力を抜いて」という言葉はどういう意味を持つのでしょうか?
試合や本番前のようなそんな切羽詰まった状況で、脈絡もなく肩こりを話題にするはずもありませんから、きっと何か特別な理由があるはずです。
経験が語る真実:「肩の力を抜く」ことで得られる驚きの効果
もしこれまで何の疑問もなく「肩の力を抜いて」という言葉をかけたり、かけられたりしていたとしたなら、それは肩の力を抜くことで試合や本番で実力を発揮しやすくなると考えていたということですね。
肩の力を抜くことで、身体や筋肉だけでなく精神的にも良い影響を与えることを経験的に知っていた証拠になります。
そうは言っても改めて考えてみると、肩をはじめとする全身の筋肉の緊張が、精神やココロの状態に関係するなんてことが本当にあるのでしょうか?
それでは次の図をご覧ください!
脳が身体を支配する?脳のプログラムと身体の相互関係を解明する
一番大事なのは、身体、特に全身の筋肉や関節は脳をはじめとする中枢神経からの命令で動かされていることです。つまり人の日常生活を含むほぼ全ての身体運動は脳のプロゴラムによってコントロールされているのです。
もちろんこれは脳から身体への一方通行の情報ではありません。身体から脳へも情報が送られます。そうでないと不意の事態などで、臨機応変に対応することができませんからね。
その体から脳へと向かう五感や言葉を含めた情報は、目や耳などの感覚器をはじめ皮膚や筋肉のまわりなどにある受容体=センサーから神経系を通って送られます。脳に送られた中で認識できた情報を「感覚」と呼ぶのです。
言葉があなたの身体と心に及ぼす影響:知られざるメカニズム
感覚。きっとこの言葉はきっと聞いたことがあると思います。
人はこうやって身体からの情報や感覚も駆使しながら、自律神経も含めた脳のプログラムで全身の運動をおこなっているのです。
さあ、もう一度「肩の力を抜く」という言葉を思い出してください。
このように全身の緊張状態の情報は自覚のあるなしは別にして必ず脳に送られています。精神状態や感情は脳が大きく関係していますから、肩だけでなく全身の筋肉に力が入って硬くなっていると、精神状態や感情にまで影響及ぼすことは十分に考えられるのです。
メンタルや精神力に身体から強化する方法
そのようなメカニズムが根幹にあるのだとしたら、スポーツなどの身体運動的なパフォーマンスはもちろん、メンタルコントロール能力や精神力の向上を考える際にも身体からのアプローチは十分に理に叶う方法論であることになります。
逆に言えば、肩に力が入ったまま身体的コンディションを十分に整えることなく、感情のマネジメントやマインドをセットアップするセミナーや講習などを受けても思うような成果が現れない可能性が高くなります。
では、パフォーマンス向上やビジネススキル習得を希望するなら、どのようなアプローチが最善なのでしょうか?
感情スキルやマインドのセミナーで最高の成果を得るための秘訣
「ただ痛みや疲れが軽くなれば良い」というのではなく、運動パフォーマンスの向上やビジネススキル習得を望まれるのであれば、それに見合った身体へのアプローチが必要になります。
ここではそのための最重要ポイントについてお伝えしようと思います。
それは肩に力が入っているのに気づいたら、すぐに肩の力を抜くことです。全身のどこかの筋肉の緊張を感じたら、その筋肉をリラックスさせるのです。
現代社会はストレス社会です。首こりや肩こりをはじめ全身の筋肉が緊張している人が少なくありません。「その筋肉をぜんぶリラックスさせるの?」と思われるかも知れませんが、あえて言います。
ただリラックスするだけじゃない!2つのリラックスの違い
そうです。全身の筋肉をそれこそ徹底的にリラックスさせてください。
全身の筋肉の緊張に気付けたらラッキーです。コリや緊張に気付けなければリラックスさせることもできません。
できれば入浴やマッサージ等に頼るのではなく、ご自分の脳の命令で筋肉をリラックスできるようになるとパフォーマンス向上やビジネススキル習得に大いにプラスになります。
フィジカルバランスがメンタルを支える?その密接な関係性に迫る
大切なのでもう一度お伝えします。
ただ、なんとなくリラックスするのではなく、ぜひ徹底的にリラックスするようにしてみてくださいね。そうすることで姿勢もフィジカルバランスも整いやすくなります。
そうするとメンタルヘルスの面から考えてもコンディションが整いやすくなり本当の意味での姿勢改善にもストレス管理にも繋がって来るようになるのです。
もしあなたが本気で運動パフォーマンスやビジネススキル習得を目指しているのであれば、リラクセーションを根幹に置いてご自身の専門分野を実践するようにしてください。
それが真の意味での集中力でありコンセントレーションを習得する手掛かりになるのです。