片側の大腿裏の筋肉のかたさが座布団で治った!

体と動きが変わる健康づくり

ストレッチ

今日は、私自身が悩んでいた症状についてお話しようと思います。

私は毎晩ストレッチをおこなっているのですが、数年前から左側の太もも裏の筋肉の硬さが気になり始めました。もし、このような症状の患者さんが来院されれば、電気治療やホットパックによる温熱療法、はり灸などをおこないながら、ストレッチや操体法、ゆる体操などを組み合わせたセルフケアで症状の軽減ならびに再発予防を図るということを考えます。自分の体についても当然その方向で考えていたのですが、数年経っても症状に変化はみられませんでした。

そんな中、左のお尻におできのようなできもの(炎症)ができやすいということに気づいていました。このできものが太ももの硬さと関係しているかも知れません。しかし何故できものができやすいのかということについては自分でも分かっていませんでした。そして、あるときふと気づいたのです。

「お尻のできもの、イスが原因じゃね?」

実は今座っているイスは、7~8年前に骨盤周辺(腰)にかなり強い痛みがあったときに、腰の痛みが比較的小さい、自分に合うものを選んだイスです。その意味では体への負担が少ないはずですが、実は座ったときに座面のネジの頭が左のお尻に当たることがありました。その刺激が左のお尻のできものの原因、ひいては太ももの硬さの原因ではないかと思ったのです。

そこでイス用の座布団を買ってきて、その上に座るようにしたところ、お尻のできものはできなくなりました。それから数ヶ月経過して、気になっていた左側の太ももの硬さもほぼ気にならなくなりました。

もし同じ状況の患者さんが来院されたとして、そのイスの件をお話いただけず、通常と同じ治療をしていたとしたらどれだけ熱心に治療に来ていただいて、ストレッチなどのセルフケアを一生懸命やっていただいたとしても症状は軽減しなかっただろうと断言できます。イスの件をお話いただき、イスを替えるか、座布団を敷くことを気づけるかどうかがポイントになったでしょう。

この件で学んでいただきたいこと

それは、どこに症状の原因があるか分からないということです。我々ももちろん一生懸命考えますが、日常生活におけるポイントはやはりご本人にしか分かりません。すぐに答えに辿り着けるかどうかは分かりませんが「ああかな、こうかな」と一緒にお考えいただき、可能な限り行動していただくことが、症状の軽減に繋がることがあるということを覚えておいていただきたいと思います。

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