東洋医学で頭痛を考えてみよう!(その3・胃腸)

頭・首

最初に一つだけお約束。たった今、これまでの人生で経験したことがないくらい激しい頭が割れるような頭痛がしているという方、 手足に力が入りにくかったり言葉が喋りにくい、痙攣・嘔吐などの症状を伴うような方は東洋医学で考える前にすぐに救急車を呼んでください。

それでは、頭痛のお話の3回目です。前回はカゼのお話をしましたが、今回は胃腸からくる頭痛を取り上げます。

例えば、よく夏場にかき氷を食べると頭が痛くなるなんて言いますが、あの感じですね。

あのような状況では、胃腸が冷えるので、胃腸に関係する流れ(経絡)が通過する部位に痛みが出やすいのです。胃腸に関係する部位とは前頭部ですね。

前頭部は手の陽明大腸経や足の陽明胃経に関係しているので、胃が冷やされたことで大腸経や胃経の調子が悪くなって前頭部に頭痛が生じたと考えられます。

かき氷を食べるのは真夏ですが、生野菜やお刺身、果物を食べたりして体が冷えて、同じような頭痛が生じる方も少なくありません。

そういう時はどうするか?

やはり真っ先に考えるのは、お腹を温めることですね。はり灸でも胃腸を整えるツボに刺激を与えると同時に、お腹を温めることを考えて治療をおこないます。

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